新入社員の皆さん、こんにちは。
今日は記念すべき、社会人となって最初の日です。そこで、私からあるお話を差し上げたいと思います。
会社というのは、共同体の一つの形です。
国や、家族と同じように、人が集まってできたものといえるでしょう。
そして、人が集まれば国や家族と同じように、いいことも、悪いことも起きます。
もちろん、私はみなさんの社会人としての生活のほとんどが良いことであることを祈っております。働くことで、世の中の役に立ち、多くの人に必要とされたり、仲間を助けて感謝されたり、そういったことがすぐに実感できるでしょう。
給料、と言う形でお金を受け取ることも出来ます。皆様が社会で生活していく上で、お金は必要であることが多いでしょう。そういったことは、会社の得意なことです。
しかし、会社にいると、前に述べたように、必ずしも良いことだけ起きるとは限りません。
人間関係に悩んだり、求められている成果を思うように出せなかったり、職場で自分の求めるキャリアを見出すことが出来なかったりと、困ることも少なく無いと思います。
会社は、そういった社員ひとりひとりの個人的な問題の解決は、残念ながら得意とはいえません。
元々の成り立ち上、世の中の役に立つ、顧客の役に立つことは大変得意なのですが、個人的な問題の解決は不得手なのが、会社なのです。
これは、国や家族とは異なります。国や家族は、あなた方一人ひとりの存続が目的ですが、会社は市場を通じて顧客へ貢献することが目的だからです。
もちろん、会社は働きやすい環境を作る義務があります。社員ひとりひとりを見据えていなければ、顧客へ貢献することもままならないでしょう。ですが、会社は本質的にはあなた方をそういった様々な問題から守ることにたいしては力不足です。
だから、皆さんは強くなってください。
会社を通じて、立派なおとなになり、個人的な問題に負けないよう自分を鍛えてください。
自分を鍛える場として、これほど良い場は世の中には少ないでしょう。そのために、会社は環境を提供する努力を惜しまないと思います。
ですが、その環境を活かせるかどうかは、皆さんにかかっています。
共に頑張りましょう。
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