「良い人が取れない」とこぼす企業は多い。最近では失業率も改善し、求人倍率も上昇しているようで、徐々に買い手市場から、売り手市場にシフトしている様子であるから、これからますます、良い人は採用が難しくなる。
さて、「良い人が取れない」のは一体なぜだろうか。様々な理由が考えられる
- 給料が安い
- 将来性がない(と考えられている業界・会社)
- 仕事が魅力的でない
などなど、挙げればキリがない。
だが、企業側はほとんど例外なく、「高望み」をしている。学生達の高望みが言われているが、それは企業とて全く同じ状況である。
企業が応募者を見る以上に、求職者や学生は企業をよく見ている。自分の生活の時間の殆どを預けることになるのだから、当然だ。そして、彼らは「そこに務めている人がどの程度のレベルなのか。経営者の人格はどうなのか」を肌で感じるのだ。
だから、殆どの場合「社員以上のレベルの人」は、その会社に来ない。「良い人が取れない」のは、自分たちが「良い人」ではないからだ。
良い人を取りたいのなら、「社員を良い人に育てられる会社になる」事が先決で、採用が可能になるのは、その後だ。
「うちは育てている余裕はないんだよね。即戦力や、自分で勉強してくれる人でないと」という会社ほど、良い人がとれていないのは必然だ。人を育てる余裕すら無い会社に、誰がいきたいと思うのだろう。
変わるのはまず自分から。企業も人も同じだろう。
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