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(私がAirbnbをはじめた理由。Airbnb新規登録 / ホストはじめたい人向けレクチャー / 出張コンサル

Vol.146から続き

 

先週と今週、Y新聞、K同通信社の方から立て続けに取材を受けました。

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↑寝起きでいきなり取材を受けてしまったジオバンニ。(オレが起こした)

 

最近は「民泊」ということがとてもホットな話題(クールではない)で、多くのメディアの記者たちが続々と取材しているようです。取材を受けていて思ったのですが、メディアというのは、その時ホットな話題(クールとは限らない)を広く公正に伝えることが使命なんですよね。(もちろんある種の思想をベースにして)

その辺が、我々がやっているブログとは根本的に違うところで、ブログの場合は「自分が伝えたいと思う」ことだけを伝えれば良いわけです。

当たり前?いえいえ人類史上、個人が情報発信をこんなに簡単にできるようになったのは、インターネット出現以降の新しい状況です。

そこで、そのブログの特性を生かして、私が記者に質問されて話した自分にとっての「Airbnbの真実」のみをお話します。

 

何年くらいAirbnbホストをやっているのですか?

1年半くらい前にはじめました。サラリーマンをやめて友人と起業して、「知識をシェアしよう」と先生と生徒のマッチングを行うWEBサービスを作ろうと思って、その時参考にしたのがAirbnbでした。

はじめはサイトの見た目のデザインが、WEBにしてはとても綺麗だと思い参考にしていました(少なくとも日本のサイトにそのレベルのものはなかった)。

その後、ユーザー目線になってみようと思い、アカウント登録して実際使ってみたら、マッチングの仕組みがとても作り込まれていて効率的かつ安全だし、マネタイズの方法にしても手数料の取り方や決済システムがシンプルで秀逸な仕組みだったので、ほぼ全部の部分を参考にすることになりました。

そして実際クラウドティーチャーズってサイト作っちゃいました。売れている講座がAirbnb関連ばかりなのは想定外でしたが…

→ 私がAirbnbをはじめた理由。

 

ホストになる前からAirbnbのことを知っていたのですか?

いいえ、全く知りませんでした。私は海外旅行好きってわけではないですし、上記の通りサイト作りの参考にとりあえずAirbnb使ってみようと思い、東京の「門前仲町」(地元の人に愛されているような比較的交通の便の良い下町)の、自宅マンションを貸している方の部屋に泊まりにいったんです。

そこに行った理由?そこにAirbnbで泊まれる部屋があったからです。そこに山があるから的な…

でも、それがミソでして、外国人だってそうなんですよ。東京に来てあえて「浅草」とか「渋谷」に泊まろうとかはほとんど考えないんですよ。彼らは、「泊まれる場所」に行くだけです。例えば、私たちがはじめてニューヨークに行ったとして「ソーホーじゃなきゃ嫌だ」とか「ブルックリンじゃなきゃ嫌だ」とか言いませんよね。ニューヨーク近郊に安全で安く泊まれる場所があったらそこに行きますよね。

 

Airbnbゲストとして使ってみてどうでしてたか?

ゲストとしていざ門前仲町に行ってるみると、そこには仕事で何回も訪れたことはあったのですが、泊まりに行く目的で行くと全然風景が違ったのです。旅行気分でそこに訪れてみると、なんというか、おいしそうな店がたくさんあるように見えるんです。その町に泊まるので終電も気にすることもないですし、あそこでご飯食べて、あそこでハシゴして、みたいな。

簡単に言うと「東京ってスゲー」って思ったんです。海外から訪れる人って、東京って場所全体がコンテンツになるんだって思ったんです。

まずは人の家に泊ってみた 

 

Airbnbホストを本格的にはじめるきっかけって何ですか?

上記の時ゲストとして利用してものすごくピンと来るものがあって、戻ってすぐに、昨年は成増っていう23区内だけど埼玉の県境にある都心からはけっこう離れた場所に住んでいたんですが、そんなの関係ないんだと思って、すぐ自分の部屋のオフィスをそのまま登録して、「本気」で説明文書いて、価格を安めに設定し公開してみたんです。

すると、あっという間にゲストからの問い合わせが来て、とりあえず香港からの若者を受け入れて会ってみたら、めっちゃいいやつだったんです。英語だけでなく日本語も話せて、5カ国語喋れるインテリでした。一緒に過ごしてとても楽しかったんです。

それでも、それは偶然だろうと思ってたんですが、2組目、3組目と受け入れていっても、やっぱりいい人が来る。なんだこれーーって思って、ハマっていきました。

 →香港人が家にくる

 

どれくらいの人数が家に来ましたか?

60組以上150人以上は来たと思います。成増(板橋区)でやっていた時は、利用料を安くしていたのでアジア系の特にタイ人が多かったです。また、ヨーロッパからもけっこう多いです。今は麻布で、そんなに安くする必要もないので、そこそこの利用料(高くはない)にしていますが、中国、ヨーロッパからが多いですね。

 →Airbnbホストをはじめてちょうど1年経ちました

 

トラブルはないのですか?

1回もないです。ない理由は、おそらく自宅でやっているからです。多くのゲストは「人の家に泊まらせてもらう」という感覚で来るので、礼儀正しい人が多いです。特にヨーロッパからくる人はその傾向が強いです。人慣れしてるし、人間的に素朴なんですよね。

お金払ったから泊まって当然でしょって感覚で来る人はほとんどいないですね。なぜならば、そんな態度で来たら「だったら出て行ってよ」ってホストに言われるリスクがあるからだと思います。また国籍に関係なく高学歴で育ちのいい人が多いのも関係あるかも知れません。

あえてトラブルらいしいことをあげるなら、5人で来るとって言ったマレーシアの年配夫婦のゲストたちが6人で来たことですかね。「それ聞いてないよー」って感じで、別にいいんですけど私としては何人来たって。でも布団足りなくなるし(もともと3つしかないが、それは事前に伝えている)、それで文句言われる筋合いはねーよって感じでしたね。

マレーシアからご年配夫婦3組6人が来ているのだが

 

近隣の人はどう思っているのでしょうか?

そうですね。やはり今一番気を使うのは近隣の方との関係ですね。ただそれは大切で重要なことだわかっていたので、麻布に引っ越してきた時に、自宅兼事務所として使用するので人の出入りが多いということを話してまわりました。外国人を泊めてあげてることも話してます。

近隣の方が一番怖いと感じるのは、誰かわからない人が出入りしていることですよね。なので、聞かれれば誰がどういう目的で来ているかは話すようにしてます。実際、ゲストと一緒にいる時に隣の人によく会いますね。逆に、鍵がなくてずっと玄関で待っていた外人がいたことを隣の人に教えてもらったこともあります。

最近はインターンとして普通に働いているイタリア人と同居状態が続いてるんで、外国人の出入りもそんなに多くなくて、もしそれに文句言われたらそれはタダの差別なんじゃないかって思ってますが。まあ、言われることはないです。

もともと麻布って品の良い外国人が多いですし、外国人が驚かれることはないですね。ザッツ麻布マジックです。運が良かったんです。はじめから麻布に住もうと思ったわけでもなく、偶然見つけた一軒家が麻布にあっただけなんで。

イタリア人と3ヶ月同居しますが何か?  

 

はじめる時ってやっぱり不安ではなかったですか?

もちろん不安でした。自分もそこまで無神経なアホじゃないです。多くの日本人と同様「ガイジンを自宅に泊めるなんて危ねーだろ」って思っていましたよ。でも何人かゲストを受け入れるうちにそれこそが先入観であることに気づきました。

そもそもパスポートを持って日本に来ている人って、本国でビザも発行されて入国審査をパスしてるわけだし、逆に安心なんじゃないかって思います。素性を国がチェックしてくれてるわけですよね?

その上でAirbnbは独自のチェック事項をつくって審査してくれてるんで。その辺はAirbnbを信じてます。それを信じるか信じないかは、それこそ私の選択の自由ですよね?本質的には、グーグルの検索結果を信じてるのと同じようなもんだと思ってます。グーグルの検索結果だって国が保証してるわけじゃないですよね。

最近はグルーバルルールみたいなものがシリコンバレー主導で作られていってる気がしますね。そういう意味でもシリコンバレーは凄いと思います。「日本だから」みたいな国のフィルターを通して物事を見てると時代に取り残される気がします。名実ともにそういう時代じゃなくなってんだなって思います。

 →リトアニア人が来るということが何を意味しているか

 

リスクは感じないのですか?

外国人であろうとなかろうと人と接するわけで、そこにはある一定のリスクがあるのは当然だと思っています。極悪人が来たらアウトでしょうね。でも、それはどんなことにも言えるわけで、自己防衛はもちろん必要です。やりようによって防げる部分もたくさんありますし。一番危険なのはすべてをAirbnb任せにすることですね。あくまで個人の判断でやっていることを忘れないようにしてます。でも、Airbnbには本当感謝してますよ。こんなにたくさんのいい出会いを生み出してくれてるわけですから。

Airbnbで知り合ったデザイナーとPC用クラッチバッグつくりました

 

Airbnbホストはどんな人が向いてますか?

Airbnbの真の価値は、人と人のコミュニケーションにあります。人と接することが嫌いな人はできないでしょうね。この人だったら安心だな、優しくしてくれそうだなってことがわかれば、部屋のスペックとか場所とかはあまり関係ないんですよね。

異国の地に行って、いきなりそういうふうに人に優しくされて感激しない人っていないと思いますよ。例えば旅行先に友達がいて、その人の家が狭くて、場所も離れていても、泊まらせてくれるって言うんだったらそっち行きますよね?いろいろ安心ですし、情報も得られるし。それで幾ばくかの謝礼は払いたくなりますよね?そんな感覚です。

友人の家を転々としながら旅行したり、旅先で見知らぬ人に優しくされたり、人の善意に触れたことがある人ならすぐAirbnbコミュニティに溶け込めると思いますね。

ゲストが求めているもの。シンガポール男子大学生

 

ゲストと仲良くなって、その後も友達として関係は続くのですか?

もちろんです。今はフェイスブックがありますし、ほとんどのゲストとは繋がってます。実は1度ゲストとして来て友達になった人が2度目にウチに来た時はタダで泊めてます。友達だから当然ですよね。

じゃ、その間損してる?そう思うでしょ?

いいえ違います。その友人が来ている時だって、他のゲストいるんですよw。シェアに慣れてるから、他人がいてもお構いなしにみな喜んで泊まっていきますよ。基本的にコミュ力高いですし。

日本に来て、タダで泊まれたらそりゃうれしいでしょうね。で、おいしもの一緒に食べに行って、おごってもらったりするんですよね。なんかそういうのってまさにプライスレスな体験ですね。むしろこっちがお金払わないといけないんじゃないか?くらいのことですよ。

ロンドンからのフォトグラファーの卵(孵化寸前)

 

以上、大体私の経験したことを基に語りました。これをどう伝えるかは、メディアの方に選択権があります。私はこのような話しがどのような記事になるのかに興味はありますが、実際どうなるかは知りません。私は私の真実を語るのみであります。

取材のお申し込みは、直接にホストはじめたい人向けレクチャーにお申し込み頂けると幸いです。同じことを話していても素人の方からは対価を頂いていて、メディアの看板を背負った方からは頂かないなんてフェアじゃないですよね。(ちゃんとクラウドティーチャーを通して取材を申し込んでくださった記者さんもいらっしゃいます)

 

(おまけ)

記者さんがジオバンニに聞いていたことを、私の理解した範囲でお伝えします。

Airbnbはどう?

いいね。とても簡単に使えるし、ホストも優しいし。

なぜこの場所にしたの?

六本木の建築事務所で3ヶ月インターンをしているんだが、ちょうど歩いて行ける距離にカズの貸している部屋をAirbnbで見つけたんだよ。

いつまでも日本にいるの?

インターンの終わるクリスマスシーズンから1月にかけて、ガールフレンドと日本を旅行してイタリアに戻るよ。

 

私が聞き取れたのはそんな感じのことでした。ジオバンニはイタリア人だけど、けっこう流暢な英語を話します。(だからあまり理解できない)

  

 (Vol.148へつづく

 

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Tokyo Design Weekに出展したベルタスタジオ洗える紙のバッグ販売中です http://www.belltastudio.com/jp/shop.html

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