社会人なら「もっと人間として成長したい」と思う人は多いだろう。しかし、その「成長」がどのように得られるかは諸説ある。
いろいろな知識をつけようと頑張る人
仕事の成果をあげるために邁進する人
資格を取ろうとする人
転職する人
学校に通う人
人脈を求める人
いろいろな活動はもちろんどれも成長につながる。やって意味のないことなど一つもない。しかし、頂点を極めようとすれば、これは話が別だ。
時間は有限であり、やれることは限られる。
したがって、「できるだけ早く成長したい」と思うならば、漫然と行動していても成果は少ししか得られない。
「守破離」という言葉がある。守破離とは、
”守破離(しゅはり)は、日本での茶道、武道、芸術等における師弟関係のあり方の一つ。日本において左記の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもある。
まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。”
(wikipedia)
この言葉には成長の本質が潜んでいる。
すなわち、達人に至るためには最初に「型」を学ぶ必要があり、そのために「師匠」を必要とするということだ。
一方で学びというものは、ソクラテスも言うように
「自分が無知であること」を自覚することから始まる。成長したければ、「無知であることを自覚し、師匠を見つけること」が先人たちに学ぶ教訓だ。
「最近成長している実感が無い」という方。
「自分は無知である」と思うか?であるならば、「教えてください」と素直に言える、人格的にも尊敬できる師匠がいるか?
師匠が見つかれば、成長は容易い。
師匠と呼べる人がいることは幸福だ。部屋の外へ出て、師匠を探そう。