私がAirbnbをやっていた本当の理由。

正直に告白します。なぜ私がAirbnbをこんなにも精力的にやっていたのか。

すべては、家庭教師のマッチングサイト「クラウドティーチャーズ」というWEBサービスを制作をするためでした。

Airbnbを参考にした理由は、「自分の家の空いている部屋をサイトに登録したら知らない外国人が泊まりに来るんだよ（ Airbnb日記 vol.1 ）」という突拍子もないアイデアは別として、サイトのデザインが良かったし、何よりもその収益のプラットフォームがとてもスマートに見えたからです。

（Airbnb HP）

いざAirbnbホストとして利用してみると、本当に外国人は泊まりに来るし、来る人来る人いい人ばかり。泊まりに来た人の支払いだってスマートで、とりっぱぐれもなければ、支払いの催促すらしたこともない。Airbnbの主な収益源であるはずのサイト手数料だって、泊まらせているホストの自分は3％しか徴収されない。

フランス人とドイツ人と自分（Airbnb日記 vol.126　〜恐怖！ダブルブッキング→でも仲良くなる〜）

ゲストと仲良く楽しく過ごしてれば、まるで何ごともなかったかのように自分の口座にお金が入ってくる。国ごとに通貨って違うはずだけど？いや、そんなの本質的にどうでもよくて、現代にはクレジットカードというものがあって、通貨レートだのセキュリティだのそんなものは中の人がすべてやってくれている。ハッと気付いてびっくりした。先人の努力って凄い。

やがて、そんなAirbnbにどっぷり浸かり、憧憬の念すら持ち、こうなったら隅から隅までAirbnbの仕組みを研究しようと、実は創業者にも会ったし、社員にもあったし、Airbnbホストの集まりには何十回と出た、ゲストは気付いたら150人以上迎え入れていた。それで知れば知るほどこのサービスが何でこんなに大きくなったかわかった。

創業者のひとりジョー（Airbnb日記 vol.81　〜女子来る→Airbnb創業者に会う→女子来る part2〜）

それは、世の中の多くの人は「人と人の繋がりを求めている」ってこと。それは人間にとって本能的なことだと思う。それは国籍も人種も関係ない。

そしてAirbnbは「人と人の繋がり」を、部屋（と幾ばくかの謝礼）を媒介にして「善意」で繋ごうとしている。それがどこまで世界に通じるかはわからないけど、少なくともそれに挑戦している。（GQ記事　成功した今、あなた方を突き動かしている信念や理想はなんでしょうか。）

そんな挑戦に賛同する人々が、世界のいろいろな所で一緒になってAirbnbを作っている。76歳のおばあちゃんが、外国人と交流するのが楽しくて楽しくて仕方ないって言って、いろいろな人にAirbnbを勧めているのをこの目で見た。そんな輪はどんどん広がり、インターネットのおかげであっという間に地球上に広がった。今ではAirbnbの時価総額は2兆円を越えているらしい。