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折立連絡所(1356m) – 太郎平(2327m) – 薬師沢(1912m) – 雲の平(2552m) – 高天原温泉(2126m) – 雲ノ平(2552m) – 三俣山荘(2545m) – 双六小屋(2547m) – 鏡平山荘(2281m) – わさび平小屋(1403m) – 新穂高ロープウェイ駅(1104m)  ※カッコ内は標高(地理院地図より)

でも、まあ土砂降りの中写真撮り続けてたらカメラ(新品)の調子も悪くなってきてたし、何よりも急がないと帰れなくなるし、

ってことで、たっかんの男のロマンには勝てないと、その時悟ったのでした。

part8からの続き)

 とは言っても、やっぱり意地でも写真撮ります。

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弓折岳分岐。ここから鏡平山荘へ。

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鏡平山荘。ここは標高2200mのこの場所から、この山荘の正面に槍が岳が見え、池には逆さ槍が岳が映るらしいです。まあ、今回は見える訳がないのですが。

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鏡平山荘でちょっと休憩

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最後の出発。

双六穂高ロープウェイ

ここからは休憩なしで高橋メソッド降下法(通称TMK)で一気に下ります。

 

たっかんが開発した(とオレが勝手に思っている)TMKのことを説明すると、

世界有数の降りスピードを誇ると言っても、大げさじゃないです。

なぜかって?

まず、世界中にアメフト本気でやってる人がどんだけ山登りますか?

山登りって、陸上競技で言うと、長距離走みたいなもん。だから、強い筋力よりも、持続できる筋力が必要とされてる。

でも、アメフトって持続できる筋力よりも、強い筋力を必要とする。つまり瞬発力を必要とされている。

たっかんは、未だアメフトをやっていて、普段山登りをしている人とは全く違う筋力を鍛えてるわけなのですが、

山登りは、いかに効率的に筋力を使うかってことに尽力するので、瞬発力よりも持続できる筋力を必要とされていて

ほとんどの山登りのスペシャリストたちは、持久的筋力を鍛えてるでしょう。無駄な筋肉はつけたくないと思っているので、筋トレを本気でやったりしないでしょう。

なので、アメフトで使うような瞬発系の筋力を鍛えている人は稀なのです。

で、この種類の筋力が登山のどこで発揮されるかって言うと、それが降る時なのです。

降るっていうよりも、飛び降りるに近いです。

たっかんは、山を下るときに一歩一歩飛び降りるように下ります。

全宇宙に住むどんな生命体でも無条件に平等につかえるエネルギー源である重力を使って降りていきます。人間視点で言うと、地球に力借りて降りてるってことです。俗界で言うスーパーエコエネルギー(いくら使っても全く減らないし副産物もでない)です。

筋力が強いんで、重い荷物背負っていても飛び降りた時に重力で加速した分の衝撃を自然に受け止めることができるみたいです。

でも、それだとガレ場(岩がごろごろして足場が安定してない)で、足挫かないか?

アウトドアで走るスポーツをしている人は、足の先で地面を掴むように走るので足の握力が強いです。山降りる時も着地の瞬間に足の先で地面を掴むように歩くので、それが足首の安定に繋がるみたいで、ほとんど挫きません。っていうか挫くとか考えたことないらしいです。

そんなTMKで私も降ります。

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土砂降りの中、登山道が川になってます。

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ある意味激流下りです。なんとか写真撮りました。他の場所は降りることに必死で全く撮りませんでした。

 

自分はアメフトやったり、筋トレやったりしてるわけではないんで、

毎回毎回この最後のTMKで、オレだけ足ねん挫したり、オレだけ転んだり、オレだけ足のマメが破れたり、と散々です。

ちなみに今回もオレだけ足首を5回も挫きました。(ブログに絶対書いてやろうと思って数えていた。)

たっかんの足が2012年プレイオフ地区チャンピオンシップ第1戦のジーターみたいになればいいのにって恨みながら降りました。

よい子はマネしないでください。めちゃくちゃよい子(オレはジーターみたいになりたいたいと思うヤツ)だけマネしてください。

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という訳で、最後は鏡平山荘から4時間の行程を2時間で下り、14時半には新穂高ロープウェイ乗り場に着きました。

おかげで余裕でバスに間に合いました。

平湯で温泉入ることもできたし、高山までバスで降りていくこともできた。

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高山で一泊して、

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翌日ちょっと観光して、新宿直通バス乗って帰りました。

 

そういえば、今回一度も頂上に登らなかった…

重い荷物背負って急登して、6時間歩いて温泉行って、尾根で土砂降り浴びて、TMKで足挫いて転んで

でも、これがオレのディズニーランド。

“The journy is the reward(旅こそが報い)”  said by Jobs.

旅は行き先に目的があるのではなく、その行程にこそ目的(報い)がある。

 

たっかんいつもサンクスサンクスサンクス。また、お願いします。

(了)

今日はジョブズの命日だった…サンクススティーブ。お前はオレの中で生きてるよ。