4812573254_727ed637cf_z質問は、上手な人と下手な人の差が大きい。だが、その差は、ちょっとしたスキルで埋めることができる。

 具体的に言えば、質問の目的は、できるだけ短時間に、多くの正確な情報を、被質問者から引き出すことであり、そのためのポイントは、6つある。

 

 

1.質問の意図を相手に知らせる。

質問を受けた人が、「なぜ、この質問をされているか」を知っている状態と、知らない状態では回答の質に格段の差が出る。

例えば転職希望者に、「希望の年収を教えて下さい」とだけ聞くのと、「給与と賞与、残業代などのシミュレーションをするので、希望の年収を教えて下さい」と聞くのとでは異なる回答が返ってくる。

 

 

  1. 具体的に質問する

漠然と質問すれば、漠然とした回答が返ってくる。具体的に質問すれば、具体的な回答が返ってくる。

例えば、「先週何の仕事をしましたか?」と聞くのと、「先週一週間、何の仕事をしたか、月曜日の午前中から半日単位ですべて教えて下さい。」と聞くのとでは回答の精度が異なる。

 

 

  1. 回答の仕方を教える。

世の中は、説明がうまい人ばかりばかりではない。したがって、回答の仕方をそれとなく教える必要がある。例えば、「どんなジャンルの本が好きですか?」と聞いたとき、人によってジャンルのイメージが異なるかもしれない。

したがって、続けて

「例えば、小説、ノンフィクション、ビジネス書、専門書、写真集などの中であればどうでしょう?」

と言ってあげることで、彼の回答するときの負荷を減らす事ができる。このように、最初に回答のフォーマットを示せば、そこから外れた回答は少なくなる。

 

 

  1. 質問に回答することがメリットであるという演出をする

人は概ね自分のことを話すのは好きではあるが、そうでないことを根掘り葉掘り聞かれたい人はあまりいない。
そこで必要な演出が、質問に回答することのメリットを提示することだ。

例えば、

「仕事をやりやすくするために聞いているんです」

「あなたに聞けばわかる、と◯◯さんが言っていました」

などの演出を行う。

必要であれば、笑顔を作り「あなたの話に大変興味があります」という雰囲気作りを通じてを相手にアピールする。

 

 

  1. 事前に質問を開示する

質問の分量がある程度大い時は、可能であれば事前に相手に質問を開示しておく。「どんな質問が来るか」が大まかにわかっているだけでも回答の質は上がる。

 

 

  1. 回答の精度が低くても、イライラしたり、不快な顔をしたりしない

質問に対する回答の精度が低く、役に立たなかったとしても、イライラしたり不快な顔をしたりしてはいけない。それは質問が悪いだけである。

 

 

 

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(Photo:Céline)