416665028_090c011320_zもしあなたが下のように聞かれた時、どちらの会社で働きたいと思うだろうか。

 

1.「うちの会社は自由です。成果を自分で設定し、やり方もあなたが決めてください。上司はあなたのサポートをします。給与はあなたが設定し、達成した成果に応じて、1年単位で改定されます。」

2.「うちの会社は、決められた成果を、決められたやり方でやっていただきます。上司の言うとおりにやって下さい。その代わり、一定額の給与と、定期昇給を保証しましょう。」

 

私の知人たちに聞いたところ、1.を選択した人が多数派だった。

「自由が良い」

「責任は自分でもつ」

「命令されたくない」

彼らは皆、そのように述べた。

 

だが、2.を選択した人も少なからずいた。彼らはこう言った。

「指示を出してもらったほうが、仕事がしやすい」

「給与が安定していたほうが良い」

「成果が出る保証がない仕事はしたくない」

 

要は、価値観が異なるということなのだろう。どちらが良い、悪いという話ではない。だが、価値観が異なる会社に入ってしまった方はかなり悲惨である。

 

つい先日も、あるスタートアップにおいて「うちの会社に入った新人、3ヶ月で辞めてしまったよ」という話を知人から聞いた。

「理由は何だったのですか?」と尋ねると、

「「うちの会社は、会社の目標だけを示して、あとは何もしてくれない。自由すぎて耐え切れない」と言って辞めていった」 と教えてくれた。

「優秀な人だったのですか?」と、私は聞いた。

「誰もが知っているあの有名私大出身で、国内の某最大手メーカーで働いていた。経歴が立派なので、社長は「すぐに来てくれ」といって、採用したけど、ダメだったね。いつも社長は学歴や経歴だけ見て、失敗するんですよ。」

「合わなかった、ということでしょうか。」

知人は、ちょっと首をひねり、こう言った。

「どうなんだろうね。まあでも彼はこんな小さな会社でなく、大手企業で働いていたほうが性に合っているんじゃないですか?」

 

たしかに、どちらにとってもいいことはなさそうである。

 

 

 

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