仕事でとにかく早く結果を出したい、というご相談をうける時がある。もちろん結果は早く出ることに越したことはないし、結果が出ないと継続する気持ちすら萎えてしまう、という方も居るだろう。
「スピードが大事」とは、一つの真理ではある。
では、「とにかく早く結果を出す方法」はあるのか。
そこで、「たった◯◯ヶ月で売上が◯倍に」や「とにかく結果を出したい人の◯◯」と言った文献、web上の記事、過去の個人記録をまとめてみた。
すると、そこには共通のパターンがある。
1.「売れてないもの」は売らず、「売れているものを更に売れるように」動く。
私の知る限り、「売れてないものを売れるようにする」よりも、「売れているものを更に売れるようにする」方が簡単だ。
メディアやブログも、「読まれないジャンルを工夫して読まれるようにする」よりも、「読まれているジャンルをもっと読まれるように」するほうが早く結果が出る。
世にあふれる「売上アップコンサルタント」は、皆これをやっている。
2.「知られていないもの」は売らず、「皆が知っているもの」に注力する。
新しい物は、それが顧客に理解されるまでに時間がかかる。皆が既に知っており、理解させる必要のないものを売る。
メディアやブログにおいては、「皆が知らないネタをしらしめる」より、「皆がよく知っているネタ」を書いたほうが早く結果が出る。
世の中に知られていないものは、知られるために莫大なコストがかかる。
3.「顔を知らない人」に売らず、「顔を知っている人」に徹底的に売る。
広告や新規開拓が必要な商材は後回しにする。まずは顔なじみや得意先に徹底的に売る。飛び込みで売らず、紹介で売る。
メディアやブログにおいては、友達にまずヘビーユーザーになってもらえるように書く。顔を知らない人に向けて想像で記事を書かない。
たしかに、私もこのブログを書くときはいつも、「これを読んでもらいたい知人」に向けて書いている。
4.「難しいもの」ではなく「わかりやすいもの」を売る。
とにかく難しい物、わかりにくいもの、イメージしにくいものはやめておく。わかりやすいもの、イメージしやすいもの、使いやすいものから売る。
当たり前だが、「金融」についてブログで書くよりも、「お金」についてブログで書くほうが早く結果が出る。分かりやすいからだ。
5.「前例があり、やり方がわかっていること」に注力し、「初めてで、やり方がわからないもの」は避ける
「やり方はわかっている。後はやるだけだ」ということに注力する。結果が出ている人の真似をするのが、もっとも早く結果が出るやり方である。
ブログもそうだ。アクセスを集めているブログの記事をマネる。アクセスを集めている分野の記事を提供する。
やり方がわかっている分野なら、あとは体力とやる気、投入した時間が勝負を決める。
根本的に「早く結果を出す」ための邪魔者は、クリエイティブを追求するこだわりである。
「新しいことをしたい」
「人と違うことをしたい」
そういったことは成功までに時間がかかる。 それらは他に任せ、とにかく早く結果をだすために、余計なプライドを捨てることから始める。
これらは一種の「マーケティング手法」だが、それであなたが満足できるかどうか、それはまた別の話である。
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