問題解決スキル、というものがある。文字通り、そこにある「問題」を解決するための技術だ。仕事においても、人生(?)においても常に自分を悩ませる問題は存在する。例えば
- なかなか営業成績が上がらない
- 部下が言うことを聞かない
- 新商品のアイデアがない
- 何を食べたらいいかわからない
- 時間がない
- 家庭不和
- 出世できない
- 運動していない
- 子供が言うことを聞かない
- 上司と仲が悪い
などなど、上げればきりがない。そして、人生の多くの時間は問題解決に振り分けられる。しかし、ほんとうに大事なのは「問題解決」ではないかもしれない。なぜか?
それは、「全ての問題に取り組む時間がない」からだ。人生は数多くの問題を抱えながら歩むしか無い。常に問題は存在し、それに十分な時間取り組むことは出来ない。だから、「人生は短い」であるとか、「仕事に追われている」と感じる人が多いのだろう。
従って、眼の前にある問題をひたすら解決し続けても、人生はなかなか充実しない。さて、このような状況を脱却するにはどうしたら良いのだろうか?
その解決策は、「問題設定スキル」をあげることかもしれない。要は、「どの問題に取り組むか」という問い、もっと言えば「何を問題視すればいいのか」に答えることが重要であるということ。
例えば、会社の経営課題と言われるものは、全てに取り組む人材も時間もない。従って、常に問われるのが「いったい何が問題なのか」「どの問題に取り組むことが、最も費用対効果が高いのか」ということである。
同じように、プライベートにおいても
- 「本当にやりたいことは何か」
- 「どの問題に取り組むことがもっとも人生が充実するか」
という問いに答えることが重要ではないだろうか。そして、「本当にやりたいことは何か」という問いに答えることが、一番難しい。人生をかけるに値する問題というのは、そう多くない。そして、この問を作ることには非常に多くの時間がかかる。
瑣末な問題は放っておこう。悩むだけ時間の無駄だ。