事業を起こすということは、ある人にとっては人生において大きなイベントの一つだろう。だが、「何をやればいいのか」ということに対しては特に答えが提供されているわけではない。
ある人は、自分の得意なことを
ある人は、お客さんに頼まれたことを
ある人は、市場の分析結果から
ある人は、自分の夢を
それぞれが、それぞれに考えて事業を創る。特に正解があるわけではない。多分好きにやればいいのだ。
しかし、私にとって一番『正解』に近い考え方はもう10年以上前に聞いたある一言だ。
私がまだ駆け出しだった頃、ある経営者の方に、質問したことがあった。
『社長、事業を始めるとき、「自分のやりたいこと」と、「お客さんが求めていること」とどちらをやればいいんでしょう?』
その社長は少し笑って、ペーペーの私に、やさしく言ってくれた。
『安達さん、両方だよ』
そして、こう続けた。
『好きな事だけやれるわけではないし、お客さんに頼まれたことだけやっていたのでは、何のために生きているかわからない。起業って、そういうものじゃないかな』
明日も頑張ろう。