a0001_016585「管理職」という名前で呼ばれる職位(?)がある。一般社員を指導し、成果をあげさせることを目的とする人々だ。

 

しかし、実情は部下に成果をあげさせるどころか、部下の仕事の邪魔をし、その上給料だけは高いというお荷物となっている人々もいる。実際、リストラを行うと会社が決めた場合、リストラの対称となるのは給料の高い中高年の管理職だという。

 

さて、最近になって、「管理職不要」という会社が増えているように感じる。

 

労働政策研究・研修機構の分析では、

”中間管理職の受難が叫ばれて久しい。いわゆるリストラの対象の多くが中高年ホワイトカラーにむけられたことによる。いまひとつは IT 化である。IT 化によって情報の共有化が進むといわゆる「中抜き」現象が生じ,その結果中間管理職が不要になるという知見がその例である。いずれにせよ中間管理職への風当たりは強い。”

という内容が語られている。

 

「主任」や「課長」、「部長」クラスの管理職は本当に必要なのだろうか?「リーダー」と呼ばれる人々は必要なのだろうか。

 

 

私見だが、結論として、「管理職は必要」だろう。若手の教育にあたったり、指導者的な人物はどのような組織でも必要だ。しかし、あきらかに「今の人数ほどは必要ない」とは思う。

 

しかし、管理職の現象によって、デメリットも生じる。いわゆる「万年ヒラ社員」の存在だ。これからますます、企業の中で出世できる人物は減る。確実に減る。

 

その時、モチベーションの源泉を労働者はは何に見い出せばいいのだろうか。もはや「出世」ではなく、「金」でもない。

 

「働きがい」という抽象的なものを求める労働者たちは、このような変化を敏感に察知してるのかもしれない。