今日は、WordCampという、イベントに行ってきました。これは、WordPressというソフトウェアのイベントで、日本では毎年各地で2回から3回程度開催されています。
WordPress
WordPress(ワードプレス)は、オープンソースのブログソフトウェアである。PHPで開発されており、データベース管理システムとしてMySQLを利用している(後述のプラグインよりSQLiteでの使用も可能)。単なるブログではなくCMSとしてもしばしば利用されている
そのWordPressですが、自分で使ってみても思いました。かなり優れたソフトウェアです。WordPressが初めて世に出たのは2003年ですが、その汎用性の高さ、扱いやすさから個人だけではなく、企業においても積極的に利用されており、現在ではなんと世界中で約7500万以上のサイトに利用されているとも言われています。
おそらく、普通に見ているサイトも、WordPressで作られたものがいくつかあるでしょう。
利用している企業を見ると、マイクロソフト、ヤフー、ディズニー、コカ・コーラ、GE、ソニーなど、錚々たる面々です。また、現在ご覧頂いているBook&Appsも、WordPressによって作られています。
実際、日本のCMS(簡単にいえば、ホームページの管理ソフト)のシェアを見ると、WordPressが86%で圧倒的です。
しかし、このような実績にも拘らず、WordPressは高価なソフトではありません。
高価でないどころか、「無料」でつかうことができます。「サポート」など不要です。沢山の人が使っているので、大体の問題には検索すれば解決策がわかります。
しかも、プログラマーでなくとも扱うことができ、それなりに見栄えの良いデザインテンプレートも数多くあります。
要するに、「自分のサイト」を持つことのハードルを著しく下げたのが、WordPressです。
スタートアップ企業など、ホームページの作成にあまりお金をかけられない会社でも、WordPressであればかなり安くホームページを作成することが可能です。
かつて、「情報発信」は、一部のメディアの特権でした。
しかし現在、このような形で情報発信が誰でも、手軽にできるようになった今では、「特権」は以前に比べて大きなものではなくなってきているようです。
昔、会社でこのように習ったことがあります。
「情報は、情報を発信する人のところへ集まる」
以前は情報はメディアに集中しました。また、トラディショナルな、「フェイス・トゥー・フェイス」のコミュニケーションは今もなお大事であることは言うまでもありません。
しかし、WordPressの登場と大きな広がりは、「コミュニケーションの手段」が変化していることを意味します。
「Webで情報を発信する」という人を爆発的に増やしたWordPressは、静かに、しかし確実に世の中を変えている気がします。