webは、「レビュー」と相性が良い。情報同士を比較することが他の媒体に比べて容易だからだ。
「レストラン」、「ホテル」、「アプリ」から、「保険」や、「家」、「自動車」まで、ありとあらゆるレビューをwebで見ることができる。
しかし、このレビューであるが、本当に信用していいのだろうか。もちろん、中には信用できるものもあるだろうが、どこまで本当なのだろうか?
おそらく、スパムと言って良い自作自演のレビューは想像以上に多そうだ。
「ステマ」という言葉がある。Wikipediaによれば、
”ステルスマーケティング(英: stealth marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。略称はステマ。アンダーカバー・マーケティング(英: Undercover marketing)とも呼ばれる。 ゲリラ・マーケティングの1つ。
「ステルスマーケティング」という表現自体は比較的新しいものである。だが、このような手法自体がまったく新しいものかというとそういうわけではなく、これは従来、日本で「サクラ」や「ヤラセ」と呼ばれていた手法と類似している手法である。ただし現代の「ステルスマーケティング」は、現代流のマーケティングの手法が併せて用いられており、現代の消費者の情報収集行動を狙っている。
規模はさまざまであるが、大規模なものになると宣伝業務に特化している広告代理店などがチームでその作戦を練り、組織だって大量の人員が動員されて行われていることがある。なお、Wikipediaもステルスマーケティングの影響を受けているとされる。”
要は「サクラ」のレビューアーを使って、消費者を誤認させようとする行為のことだ。
「ステマ」は、しばしば問題になっており、芸能人が「メーカーからお金をもらって」「買ってもいないのに」「最高だ、という商品のレビューを自分のブログに載せたりする」ことが頻繁に発生している。
以前在籍していた会社が使っていたweb制作会社が、「サービスを拡散したいなら、NAVERまとめに記事を書くといいですよ」と普通に言っていた。
要するに「自作自演」を勧めていたのが記憶にあるが、この業界ではこのようなことが常識になっているのかもしれない。
「食べログ」は、金をもらって載せているお店の紹介は片隅にちっちゃく「PR」と書いてある。
が、どこからが本物のレビューなのか、もはや見分けがつかない。「なんだかあざといな」と思う人も多いのではないだろうか。
この「ステマ行為」に対して、WikipediaやGoogleは、これを排除する方向のようだ。
”Wikipediaを悩ませる「なりすまし投稿」とその黒幕ステマ会社「Wiki-PR」社とは?
2013年10月23日、Wikipediaの運営団体であるWikimedia財団が、Wikipediaの編集を行う250以上のユーザーアカウントを利用停止・禁止にしたと発表しました。その理由は、これらのアカウントが恣意的な記事の作成に関与したことが理由で、中には金銭の提供を受けて記事を投稿した疑いが濃厚なものも含まれています。”
”ステマがバレバレに、 GoogleがPlayストアで非公開だったレビュアー評価履歴をいきなり全公開に”
悪意を持った「低評価しかつけないレビューアー」が存在する一方で、「金をもらって」高評価しかつけないレビューアーも存在する。これは、webを利用する人全体にとって、不利益となる行動にもかかわらず、依然としてこのような行為を行う人はたくさんいる。
というより、企業側も「ステマ」を容認するどころか、積極的に利用しているようにも見受けられる。
Facebookの「いいね!」が買えたり、Twitterのフォロワーを買えるサービスも数多く存在する。
”Facebookの「いいね!」×1,000は、1,500円で買えるようです”
伊集院光は、「完全にアウト」といって憚らない「ステマ」問題だが、ホント、「正直者はバカを見る」んでしょうかね・・・・。