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ベンチャーファミ通の記事をアップしました

ある会社で副業についての話が盛り上がっている。

testトップフラワーデザイナーに、
お花をオーダーメイドできるサイト
 
サービス名:Sakaseru
https://www.sakaseru.jp/
profile

経営者
ここに説明文が入りますここに説明文が入りますここに説明文が入りますここに説明文が入りますここに説明文が入ります。
6

IT化されていないフラワーギフト市場に初めてITを持ち込んだ点は高く評価。経営者のナマの体験に基づくフラワーギフト市場の課題解決策は説得力もある。ただし、現在のところ日本には「花を贈る」という文化が根づいておらず、法人需要に依存している点が課題か。法人需要を本格的に取り込んでいくためには営業部隊を作っていかねばならず、今後のマーケティング営業戦略次第で浮きも沈みもする。経営者が技術者のため、今後は優秀なマーケターの採用が鍵となるだろう。

profile-10

ライター
8

とりあえず社長の人間性がダントツで素晴らしい。5分というプレゼン時間を律儀に守り、資料も準備してくるあたりに人柄がよく表れていた。応援したい人が周りに集まる理由がよくわかる。花屋という古い業界をITでイノベーション起こそうとしているところが良いと思った。多分改善の余地はたくさんあるだろうし、既存の業界の人が自ら変わることはないと思う。ウェブの仕組み自体は他でも真似できそうなので、いかに早くトップフラワーデザイナーをいかに独占できるかとブランド認知(先手必勝の法則)が重要。花業界、花文化への思い入れも大事。

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人事コンサルタント
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偏差値38で勉強ができない、スポーツもできない、でもプログラミングならできるのではないかと思いついた高校時代、そこからエンジニアとして始まったオビさんの起業に至るまでのプロセスは、純粋に物事の興味関心、課題を解決するための「行動」の要素が強く、チャンスを作り続けている姿に共感を持ちました。sakaseruは順調に成長していくだろう、と思わされ、今後を追いかけたいと思いました。

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WEBデザイナー
8

花屋の現場を研究しながらサービスを開発していることに好感が持てた。例えば、なぜ花屋が当日配送を行わないのか?→「面倒くさいから」ということを見抜いていたり、もともとはBtoCを想定していたのものが、企業ロゴの花をつくることでBtoB向けの商品を開発していたり、既成概念にとらわれずにサービスを現場にあわせて柔軟につくっており、そういったリアル店舗の花屋が気付いてないニーズを掘り起こせば、さしたるライバルも出ない間にいいところまでいけるのではないかと思った。

合計30

「最近、社員から「副業を認めて下さい」という話がたくさん上がってくるんですよ。」とその経営者はいう。

それを聞いた一人の役員が、

「認めるんですか?」と聞くと

「認めたくないね。なんとかならないかね」と経営者が言う。

 

役員は「なぜ副業を認めないのですか?」と尋ねた。

「んー、やっぱり本業に影響が出るとイヤというのはあるかな。」

「影響というと?」

「秘密が漏れたり、あとは本業に集中してくれなくなったり、と色いろあるんじゃないか。」

「秘密って、どんなのですか?」

「顧客リストとか、そう言った話だよ。」

「それは、副業を認めるかどうかとはあまり関係なくないですか?名簿を横流しするのは、別に副業に関係なくやる人はやると思いますが……。」

「ま、そりゃそうだが……。キミは一体どっちの味方なんだね。」

「私は客観的に見ているだけです。あと社長、本業に集中、というのは?」

「わかるでしょう。商売が気になって、うちの仕事が疎かになる。」

「だったら、株の取引やFXも禁止しなきゃですね。」

「ああ、あれは気になるな。仕事が手につかなくなる。」

「副業よりも、そっちを禁止したほうがいいんじゃないですか。」

「いや、そりゃマズいだろう。法律的にも」

「何いってんですか社長、副業も法的には禁止できないですよ。」

「あ、そうなの?」

「そうですよ。本業に差し支えないかぎり、あるいはウチの会社に不利益がない限り制限しちゃダメです。」

「……。いや、やっぱりダメだ。社員がなにか問題を起こしたら、ウチの会社のブランドが毀損する」

「じゃあ、飲酒も規制しますか?こないだウチの社員が酔って大声出して、「うるさい」と苦情が入りましたよ。」

「……。」

 

 

 

 

「っていうか社長、キレイ事ばかり言ってないで、そろそろ腹を割って話しましょうよ。なんで副業がイヤなんですか?」

「いや、絶対禁止って言うわけじゃないが。副業に割く時間があったら、ウチの仕事を頑張って欲しいと思わないのかね。」

「そりゃ私だってそうです。」

「じゃあ、副業はやっぱり……」

「社長、そうするんだったら、給料上げなきゃダメですよ。副業の分。」

「おまえ、一体どっちの味方だ。」

「社長、私は客観的に見ているだけと申し上げました。社員が副業に手を出すのは、給料が安いからです。そうじゃなきゃ、だれが好き好んで、副業なんて面倒なことやるんですか。」

「……。そうかもしれんね。」

「給与に関係なく副業やる社員は、そっちが儲かればすぐ辞めますよ。それは会社で囲えない人材です。諦めて下さい。副業を禁止なんてしたら、ますます反発するだけです。」

「……いや、それは本意ではない。」

「月5万円、全員の給与をあげてやれば、副業なんて、皆考えなくなりますよ。大体、副業で稼げる金額なんて、こんなものです。」

「ううむ…。それでウチの会社にコミットしてくれるなら、安いものか。」

「人件費が年間◯◯くらいあがりますけど。」

「◯◯か……。ぬうう。」

「副業、認めちゃいます?」

「おまえ、本当にどっちの味方だ。」

「だから、(以下同文)」

 

 

 

 

「それにしても、副業ごときでなんでこんなムカムカしなきゃならんのだ。」

「社長、わたし、さっきから副業に賛成という雰囲気の発言をしていますが、社長の気持ちもわかりますよ。」

「ああ?」

「こんなに社員のためを考えているのに、こんなに社員に尽くしているのに、振り向いてくれない、つれない部下たち。」

「そ、そんなことはないぞ。」

「ウチの会社を好きになってほしいのに、なんで他の仕事なんかに……。悔しいですよね。」

「う、ううう。」

「社長、女の子にモテなかったでしょう。わかりますよ。尽くせば尽くすほど、引かれてしまうあの悔しさ」

「だ、黙れ黙れ!わたしはそんな……。」

「社長、毅然として下さい。堂々とした人物に、皆惹かれるんです。副業禁止なんて、ケツの穴が小さいですよ。本業を面白くして、見返してやりましょう。副業の事なんか、忘れさせてやりましょう。」

「うむむむm。」

 

 

 

「なあ、ウチの仕事はそんなに給料が安くてつまらないかね。」

「そんなことはないと思いますが」と役員は答える。「しかし、もう社員を小さい世界に閉じ込めておくのは限界かと。ウチもそこまで高い給料を払えない、というのもあります。」

「……。」

「大手企業では、副業可に切り替えている会社もかなり出てきています。禁止するよりも、この際、一定のルールを決めてしまうのも手かと。例えば「ウチの競合になるようなビジネスはしない」とか、「ウチの顧客に対する商売はナシ」とか。」

「そうだな。そのへんは守ってもらわんと。」

「そうすれば、むしろ社員から「新しい人脈」や「新規事業のアイデア」が得られるかもしれません。それはそれでアリです。」

「なるほど。」

「では……。副業を可ということにしますか?」

「わかった、ルール作りを進めてくれ。」

「わかりました。」

「……。ところでおまえ、やたらと副業に詳しいな。」

「そ、そうでしょうか?」

「なーにが「客観的」だ。事前調査もバッチリじゃないか。法律まで調べたのか。」

「え、え」

「さてはお前……。やってるな。」

「ま、ま、社長。」

「まったくお前というやつは……。ところでどれくらいやってるんだ。」

「へへへ…。社長、1つご相談なんですが、私のやっている事業に出資しませんかね。」

 

 

 

 

※この話は、実話を元に若干の脚色しています。

 

 

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(Paul N)

 

 

社員の「副業」に不満な社長の話。

ある会社で副業についての話が盛り上がっている。

 

「最近、社員から「副業を認めて下さい」という話がたくさん上がってくるんですよ。」とその経営者はいう。

それを聞いた一人の役員が、

「認めるんですか?」と聞くと

「認めたくないね。なんとかならないかね」と経営者が言う。

 

役員は「なぜ副業を認めないのですか?」と尋ねた。

「んー、やっぱり本業に影響が出るとイヤというのはあるかな。」

「影響というと?」

「秘密が漏れたり、あとは本業に集中してくれなくなったり、と色いろあるんじゃないか。」

「秘密って、どんなのですか?」

「顧客リストとか、そう言った話だよ。」

「それは、副業を認めるかどうかとはあまり関係なくないですか?名簿を横流しするのは、別に副業に関係なくやる人はやると思いますが……。」

「ま、そりゃそうだが……。キミは一体どっちの味方なんだね。」

「私は客観的に見ているだけです。あと社長、本業に集中、というのは?」

「わかるでしょう。商売が気になって、うちの仕事が疎かになる。」

「だったら、株の取引やFXも禁止しなきゃですね。」

「ああ、あれは気になるな。仕事が手につかなくなる。」

「副業よりも、そっちを禁止したほうがいいんじゃないですか。」

「いや、そりゃマズいだろう。法律的にも」

「何いってんですか社長、副業も法的には禁止できないですよ。」

「あ、そうなの?」

「そうですよ。本業に差し支えないかぎり、あるいはウチの会社に不利益がない限り制限しちゃダメです。」

「……。いや、やっぱりダメだ。社員がなにか問題を起こしたら、ウチの会社のブランドが毀損する」

「じゃあ、飲酒も規制しますか?こないだウチの社員が酔って大声出して、「うるさい」と苦情が入りましたよ。」

「……。」

 

 

 

 

「っていうか社長、キレイ事ばかり言ってないで、そろそろ腹を割って話しましょうよ。なんで副業がイヤなんですか?」

「いや、絶対禁止って言うわけじゃないが。副業に割く時間があったら、ウチの仕事を頑張って欲しいと思わないのかね。」

「そりゃ私だってそうです。」

「じゃあ、副業はやっぱり……」

「社長、そうするんだったら、給料上げなきゃダメですよ。副業の分。」

「おまえ、一体どっちの味方だ。」

「社長、私は客観的に見ているだけと申し上げました。社員が副業に手を出すのは、給料が安いからです。そうじゃなきゃ、だれが好き好んで、副業なんて面倒なことやるんですか。」

「……。そうかもしれんね。」

「給与に関係なく副業やる社員は、そっちが儲かればすぐ辞めますよ。それは会社で囲えない人材です。諦めて下さい。副業を禁止なんてしたら、ますます反発するだけです。」

「……いや、それは本意ではない。」

「月5万円、全員の給与をあげてやれば、副業なんて、皆考えなくなりますよ。大体、副業で稼げる金額なんて、こんなものです。」

「ううむ…。それでウチの会社にコミットしてくれるなら、安いものか。」

「人件費が年間◯◯くらいあがりますけど。」

「◯◯か……。ぬうう。」

「副業、認めちゃいます?」

「おまえ、本当にどっちの味方だ。」

「だから、(以下同文)」

 

 

 

 

「それにしても、副業ごときでなんでこんなムカムカしなきゃならんのだ。」

「社長、わたし、さっきから副業に賛成という雰囲気の発言をしていますが、社長の気持ちもわかりますよ。」

「ああ?」

「こんなに社員のためを考えているのに、こんなに社員に尽くしているのに、振り向いてくれない、つれない部下たち。」

「そ、そんなことはないぞ。」

「ウチの会社を好きになってほしいのに、なんで他の仕事なんかに……。悔しいですよね。」

「う、ううう。」

「社長、女の子にモテなかったでしょう。わかりますよ。尽くせば尽くすほど、引かれてしまうあの悔しさ」

「だ、黙れ黙れ!わたしはそんな……。」

「社長、毅然として下さい。堂々とした人物に、皆惹かれるんです。副業禁止なんて、ケツの穴が小さいですよ。本業を面白くして、見返してやりましょう。副業の事なんか、忘れさせてやりましょう。」

「うむむむm。」

 

 

 

「なあ、ウチの仕事はそんなに給料が安くてつまらないかね。」

「そんなことはないと思いますが」と役員は答える。「しかし、もう社員を小さい世界に閉じ込めておくのは限界かと。ウチもそこまで高い給料を払えない、というのもあります。」

「……。」

「大手企業では、副業可に切り替えている会社もかなり出てきています。禁止するよりも、この際、一定のルールを決めてしまうのも手かと。例えば「ウチの競合になるようなビジネスはしない」とか、「ウチの顧客に対する商売はナシ」とか。」

「そうだな。そのへんは守ってもらわんと。」

「そうすれば、むしろ社員から「新しい人脈」や「新規事業のアイデア」が得られるかもしれません。それはそれでアリです。」

「なるほど。」

「では……。副業を可ということにしますか?」

「わかった、ルール作りを進めてくれ。」

「わかりました。」

「……。ところでおまえ、やたらと副業に詳しいな。」

「そ、そうでしょうか?」

「なーにが「客観的」だ。事前調査もバッチリじゃないか。法律まで調べたのか。」

「え、え」

「さてはお前……。やってるな。」

「ま、ま、社長。」

「まったくお前というやつは……。ところでどれくらいやってるんだ。」

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(Paul N)

 

 

「ホームステイ型」民泊は国が正式に認めてくれそうです。ちなみにそれはこんなです。 Airbnb日記vol.170

あなたが部屋にいない時のあなたの部屋。

あなたがベッドで寝ている時のあなたの部屋のソファー。

あなたがソファーで寝ている時のあなたの部屋の床。

空いています。

その空きを、誰かが求めているかも知れない。そんなニーズを満たすサービスがあります。 

AirbnbというWebサービスです。

おもしろいと思いました。だから使ってみました。Airbnbを使って東京を旅行しました。(東京に住んでいる私が)

Airbnb日記 vol.1 〜まずは人の家に泊ってみた〜より

海外旅行好きでもなく、外国人と交流なんて想像したこともなく、(日本にいる限りにおいて)英語の必要性すら疑っていた私が、何となくはじめてしまったAirbnb。

その当時住んでいたマンションの一室をオフィスにしていたんですが、そこに置いてあるソファーだったらガイジン寝れるだろ。だったら夜だけ貸してみるか!と思いたったあの時のヒラメキw

 

 

それはこんなでした↓

スクリーンショット 2016-03-21 1.54.31

マイオフィス兼Airbnbゲストルーム

 

○あるドイツ人カップルからの問い合わせ

ガイジン「どこに寝る?」

オレ「ソファーとフトンあるよ」

ガイジン「グレート!」

オレ「ファッ!?」↓

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Airbnb日記 vol.33 〜オレんちにも(東京)にドイツ人もきたわpart2〜

 

○カナダから学生からの問い合わせ

学生「5人で行けますか?」

オレ「まあ大丈夫だよ。君らが良いなら」

学生「本当ですかマジ助かります。ありがとうございます」

オレ → ニトリへダッシュw布団買いに行った結果↓

スクリーンショット 2016-03-21 1.54.58

Airbnb日記 vol.16 〜カナダからジョンとその友人たちpart1〜

 

 

あれから約2年。今は麻布で一軒家借りてやってます。不動産の方と交渉し自宅に住むことを条件に間貸しの許可を得た上で住むことができました。

もちろん近隣の方にもガイジンが来ることを話しています。エアビをやってるとコミュニケーション能力が格段に上がるんです(必死さは能力UPの母)

スクリーンショット 2016-03-21 3.16.43
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↑自宅の1室を貸し出し中(いわゆる間貸しです)

スクリーンショット 2016-03-21 3.18.30

前回味をしめたオフィスもたまに貸してます(実はけっこうな人気で困ってますw)

 

そんな感じゆるーくやっとります。それが Airbnbのいいところなのです。

IMG_8202

今、ウチに滞在しているYveeちゃん 。麻布十番にある魚可津という店で一緒に夕飯しました。男性ホストならカワイイ女子、女性ホストならイケメンに優しくなるという噂がまことしやかに流れております。(真相は、それぞれのホストが自分の胸に手を当てることによってのみ判明いたします)

彼女は日本にある外資系の広告代理店でこれから半年間働きます。最初の3週間をウチで過ごして、今週末からはスタジオを見つけたそうでそこに住みます。(来てから探したのかよ?)

スタジオ?そうです。イギリスでは1ルームのことをスタジオと言うそうでです。初めて知りました。

相変わらずいい人来るし、トラブルもありません。Airbnbの中は平和です。

 

大きく変わったのは周りの状況です。2年前と状況は全く変わりました。

さて、ここからはガチ話です。

3月14日に公開ディスカッション(テーマ:民泊サービスにおける規制改革)に参加しましたのでご報告します。

(vol.171へ続く)


著者Facebookアカウント(友達申請歓迎です!)https://www.facebook.com/kazumasa.narahara

Airbnb日記|ブログ|ホスティング物件元麻布 & 九州Airbnb新規登録 / Airbnbホストはじめたい人向けレクチャー )

 

私はAirbnbの楽しさを伝える活動をしています。

Airbnbを始めてこんな楽しいことあったよ、こんなトラブルあったけどなんとか解決したよなどなどAirbnbで起った 出来事を皆でシェアして、 Airbnbの真の楽しさを多くの人に知ってもらうコミュニティです。Airbnbをこれからはじめたい方もOKです。定期的にミートアップ(オフ会みたなもの)を行っています。

随時Airbnbでの我々の活動情報( Airbnb日記&エアログ& Airbnb tips)を配信していますので、ご希望の方はFacebookPage「WLAホストコミュニティ」にご参加ください。

 

「企業が採用したい人」の大きな変化

新卒採用の時期になると、企業側は「採りたい人物像」を決める。面接でどのような質問をすれば、望ましい人物が採用できるのかを検証し、採用の質を向上させるためだ。

この「望ましい新卒を一括で採用する」という日本独特の採用慣行が「日本的風土の会社」を生み出してきた。

 

だが「採りたい人物像」の変化が、最近では大きくなっているように感じる。

 

例えば、政府統計において20年前と比べて大きく変化したのが以下の項目だ。

1990年代との比較では、「コミュニケーション能力」(14.3%ポイント増 加)、「積極性、チャレンジ精神、行動力」(10.1%ポイント増加)、「仕事に対する熱意・意欲、向上心」 (8.7%ポイント増加)の割合が大きく増加した。

(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/13/dl/13-1-5_01.pdf 平成25年版労働白書)

 

ただ、統計では「本当に重要な変化」はあまり見えない。

現場感覚においては「少数精鋭」が重要であるテクノロジー系企業において「採用が変化しているな」と思わせてくれる会社が増えている。

 

では、どのように「採りたい人物像」が変化しているのか。例えば以下のような変化が見られる。

 

 

・会社への忠誠度はさほど問わない

一昔前は「会社への忠誠心が高い人」が好まれていた。「会社の外では余計なことをしないで欲しい」という人事の方の話を本当によく聞いた。

しかし現在では「副業」「社外人脈」「SNSでの発信」への許容度が格段に上昇している。むしろ、先進的な会社ではむしろ上の事を「推奨」していると言える。

ある会社では「TwitterとFacebookのフォロワー数と、友人数はどの程度ですか」と聞いていた。

「忠誠心」は必ずしも必要ではない。

 

 

・「学習能力」が高いこと

朝日新聞において、過去にこのような記事が掲載された。

就活のカギ、ESより大学の成績表 面接で使う企業増加

合否のカギを握るのは成績表――。大企業を中心に8月から解禁された採用面接で、大学の成績表を使う例が増えている。

(朝日新聞)

記事にはエントリーシートは対策ができてしまうから、とあるが、真に学業成績が重要である理由は「学習能力」だ。

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優れた判断は、どのように成されているのか?

仕事をする中で「優れた判断」を何度も見た。

「この新規事業をやろう」

「今はこの商材に手を出すべきではない」

「この協力会社とは手を切ろう」

優れた経営者やマネジャーは「優れた判断」ができるからこそ、成果が出せる。

 

 

だが「優れた判断」はいかにして可能なのだろうか。これには2つのタイプがあるとよく言われる。

・「直感」を重視する人

・「論理」を重視する人

 

直感を重視する人の判断は、どうやってその判断を下したのか、まわりには全く道筋が見えない。が、なぜか自信に満ちている。そして、結果を見ると、ああそうだったのか、と初めて分かる。

 

論理を重視する人の判断は、道筋が非常に明確であり、基準が分かりやすい。「驚き」はないが、確実に行けそうだとまわりに思わせるので周囲を巻き込んで進めることができる。

 

 

おもしろいことに、性格診断などでは「直感で選ぶ方か、論理で選ぶ方か」どちらかを選ばなければならない選択肢が多い。

直感はとくいだけど、論理は苦手、というステレオタイプがあるかのようだ。

 

だが、入念に観察すると、真に優れた判断は、この上のどちらにも偏っていない。

 

 

過去に私が見た「仕事のできる人」というのは直感と論理の両方を兼ね備えている事がほとんどだった。

 

例えば、ある会社での意思決定のスローガンは

「直感で生み出し、論理で確信する」だ。

新規事業のアイデアでも、人事の施策でも、マーケティングのアイデアであっても、次のような2つの条件を満たすものを採用する、という決めごとがある。

 

1つ目は、マネジャーを含めた経営陣が、スジが良いと「感じた」施策であること。

最初は論理性が問われない。「最初から論理を重視すると飛躍がなく、おもしろみのないアイデアばかりが出る」と彼らは言う。

そして「感じること」が最初にあるので、会議は盛り上がる。

 

そして2つ目は後日「スジが良い」と感じた幾つかの施策について、データと論理的な詰めを行い、そのに検証に耐えたものを採用する、という運びだ。

 

経営者はこう言った。

「直感というのは、馬鹿になりません。スジが良いと感じるのは、それぞれの知識と経験がそう思わせているのであって、根拠が無いわけではないんです。

むしろ「論理」だけで詰めていく発想は貧困で、面白いものがない。

ですが、「直感」だけを頼り過ぎるのもマズい。とくに経営者が過去の経験に引きずられすぎると、まわりのモチベーションを下げます。直感に妙に自信がある人を説得するのは非常に難しいからです。

直感を持つことは大事なのですが、それを検算することによって、思い込みやバイアスを排除することが非常に重要なのです。」

 

 

優れた判断は「直感」と「論理」の合わせ技でなくてはならない。これは、会社組織だけでなく、セルフマネジメントにも役立つ話だ。

 

 

例えば人は「嫌だ」と思うことを長く続けることが出来ない。だから、職業や生き方は、直感的に「気持ちがいい」と思うことをやる方が遥かに充実する。

だが「気持ちがいい」だけでは誤ちを犯す可能性が高い。そこで「気持ちがいい」と感じることを本当にすべきか、一度立ち止まって考える。必ず「自制」をする。

だから、良い人生は「快楽」と「自制」の合わせ技によって成り立っている。快楽と自制の上に立つのが

「やりたいことをやる」

ということなのだ。

 

これらの考え方は、若かった私にとって、非常に重要な指針の一つとなった。

 

 

 

 

 

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(MIKI Yoshihito)

 

 

 

転職回数が多いのは悪いことか。日本と欧米のキャリアに対する考え方の違い

先日、ある社長に「日本と海外の転職回数に対する考え方の違い」に関するエピソードを教えてもらった。

 

彼は新卒で日本の銀行に就職したが、3年勤めた結果「銀行は文化が合わない」と感じ銀行を飛び出した方で、

その後もいくつかの会社を転々とし、4回の転職を経て29歳の時にアメリカへ渡った。

 

 

アメリカで上司に叱られた

そんな彼のアメリカでの初仕事は「採用」だった。自分が「採用される側」は多く経験していても、誰かを「採用する」経験などこれまで一度もなかった。

とりあえず、大量に送られてくる履歴書を裁かなければならない。

だが、日本で年齢や性別で書類を落とすことは頻繁に行われているが、アメリカでは年齢や性別を判断基準にすること自体が有り得ない、と考えられている。

そこで彼は、「効率的な採用」をするため、これまでの職歴、特に一社の滞在年数で篩分け(いわゆる足切り)をすることにした。2年以内で転職を繰り返してきた人をすべて落とすことにしたのだ。  

 

最初の篩分けを終え、上司に合格者の履歴書の束を渡したところ、不合格者の履歴書も見たいと言われた。

書類の束にさっと目を通した女性の上司は「なぜこの人たちを落としたのか」と聞いた。 

 

彼は答えた。

彼らは2年以内で転職を繰り返しています。おそらく忍耐力が低く、飽きっぽい性格なのでしょう。採用したところでうちの会社もすぐ辞めてしまうでしょう。」  

「あなたの言いたいことは分かるわ。でも例えばこの27歳の彼。営業の経験も豊富で、その次の会社では企画・開発の経験も積んでいるわ。語学力もある。

うちが求める人材にピッタリなのに不合格?転職回数が多いことがそんなにデメリットなのかしら。」  

「……確かにそうですね。」  

あなたは他の会社を見て面白そう、働いてみたいな、と思うことはないの?」  

 

 

彼はドキッとした。何を隠そう、彼自身、転職回数が多いことを引け目に感じてきたからだ。

若くして転職回数が多いと、日本ではどうしてもダメ人間レッテルが貼られてしまう。 でも、本当に自分はダメ人間なのだろうか?自分の心に正直に従って、都度しっかり考えて行動してきた結果転職が4回あっただけで、そんなレッテルを貼られるのはどこかおかしい。

そんな風に、自分自身が一番強く思っていたのだ。  

 

「あります。実際に1〜2年ごとに転職をしてきたました。」

それってあなたが何をやっても続かない、忍耐力のない人ってことなの?」  

「……。」  

むしろ積極的にチャレンジする行動力のある人とは考えないの?

彼は少し黙って考えた。

 

飽きっぽいのは確かだけど、忍耐力がないのか……。いや、決してそんなことはない。中・高バスケ部の辛い練習にも耐えたし、根性は結構ある方だ。  

 

「いえ、そんなことはないと思います。どちらかというと、若いうちに色々なことに挑戦したいという想いの方が強かったです。だから、新しい環境に身を置けば何か新しいことに挑戦できるかと……。」  

「でしょ?そうやって転職したまだまだ若い人を、なぜダメと決めつけるの?むしろ積極的にチャレンジする行動力のある人とは考えないの?」  

「確かに、そう捉えられますね。」  

 

「要は一社に長く勤める人が良いとか悪いとかの話ではなくて、うちの会社が今どのような人材を欲しているか、ということよ。

うちの会社は名もなきベンチャー。予想しないことが次々起きても、変化に対応しながら積極的にチャレンジし続けていかなければならないわよね。

そんな会社に必要なのは、どんな人材?転職を繰り返す若きチャレンジャーこそ、うちが今必要としている人材かもしれないわ。

一社の滞在歴が長いだけで素晴らしい人材なんて偏った判断はせず、もっとフラットな物差しで判断するべきよ。」  

 

国が変われば、ここまで見方が変わるものなのか。彼は感心しながら、自分が肯定されているような気分になり嬉しくなった。  

「20代なんてそんなものなのよ。20代は、仕事に限らず、何でも隣の芝が青く見えるものよ。はい、やり直し。」  

そう言って上司はニコッと笑った。  

 

 

転職回数が多い=キャリアアップをしっかり考え実行してきた証拠

このエピソードは、私自身が日頃から抱いている疑問に対し、一つの答えを教えてくれるものだった。

 

日本ではなぜか転職はあまり良くないことと捉えられがちだ。しかし、オーストラリアやシンガポールをはじめ、欧米文化が浸透している国では、転職は良いことと捉えらえる。

なぜなら、転職回数が多い=キャリアアップをしっかり考え実行してきた証拠と捉えられるからだ。

 

このような違いが生まれる背景には、日本と海外の制度や働き方の違いがある。日本は(多少崩れてきているとはいえ)基本的に終身雇用で、労働者の権利は法律でしっかり守られている。

 

一方欧米文化圏では、いつ解雇されてもおかしくない制度になっている。経営者レベルでさえ、ある日突然クビになる。部屋に呼ばれたら最後、そのままデスクに戻ることさえ許されないこともあるそうだ。  

 

このような状況では「出勤態度や会社への忠誠心を示して、いつまでも会社に居座ろう」という発想にはなりにくい。

働く側は、今所属する会社以外の選択肢を持てるよう、常にキャリアアップやキャリアチェンジ(転職)のチャンスを伺っているのだ。    

 

 

まとめ

転職は悪いことではない。そもそも企業の寿命が年々短くなっている昨今、定年までに転職は数回発生する。

自分が何をやりたいのか、何に向いているのかわからないけど、とにかくエネルギーに満ち溢れる20代・30代が転職を重ねることは、世界規模で見ればごく自然なことだ。

転職回数が多いからダメだとか、逆に一社だから安心だとか、そんな表面的なところで悩む必要はない。この話に登場する社長だって、20代の頃に転職を繰り返したが、今では10年以上立派な経営を続けいている。

 

採用を担当する人事や経営者は人を見抜くプロ。 あなたがどんな人物かは、今のあなたの表情や佇まいから伝わってしまうものだ。

履歴書の見た目でなく、あなた自身の中身で勝負をしよう。

 

 

 

−筆者−

大島里絵(Rie Oshima):経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの渡星し、現地で採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのち独立。現在は「日本と世界の若者をつなげる」ことを目標に、フリーランスとして活動中。

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国が示した「ホームステイ型」民泊と「ホスト不在型」民泊の違い Airbnb日記vol.171

Vol.170からつづき)相変わらずいい人来るし、トラブルもありません。Airbnbの中は平和です。

 

大きく変わったのは周りの状況です。2年前と状況は全く変わりました。ここからはガチ話です。

3月14日に公開ディスカッション(テーマ:民泊サービスにおける規制改革)に参加しましたのご報告します。

(↑ニコ動および政府インターネットTVでその時の様子が収録されています)

 

最近大きな進展が見られたことは、政府の公式見解として民泊が「ホームステイ型」と「ホスト不在型」とに明確に分けられたことです。

これはとても大きな進展だと思います。 Airbnbホストとしてそれらが違う類のものであることはもちろん理解していましたが、国が明確に基準を示したことに大きな意義があると思います。

現在、厚生労働省は民泊を下記のように類型化しています。

スクリーンショット 2016-03-21 3.35.48

(「民泊サービス」のあり方検討会に関する検討会の検討状況 厚生労働省・観光庁 平成28年3月14日提出資料より抜粋)

5つに類型化されていますが、一般住宅・共同住宅ともに「家主居住型」が「ホームステイ型」民泊と呼ばれるものです。

そして、「ホスト不在型」民泊とは、「家主不在」と「空き室」のことを指します。(家主不在とは例えば別荘などのことです)

 

 

公開ディスカッションの中で、特に一戸建住宅のホストに関しては問題は少ないのではないかという意見が大勢を占めていました。

実際、政府の規制改革委員の安念教授(弁護士)は「一戸建て自宅からはじめる。でいろいろ様子をみていって拡大していく」(ニコ動2時間59分あたり)ということを話していましたし、ホテル旅館業界の北原会長もそこは認める旨の発言をしていました。また共同住宅の自宅で民泊を行う場合は、管理規約や賃貸契約次第なので、それは民法上の問題(つまり旅館業法は関係ない)になるだろうとのことです。

翌日の NHKのニュースでも、自宅を利用しての「ホームステイ型」民泊は、正式に認められる方針との報道がありました。

民泊「ホームステイ型」は届け出制へ(NHKニュース)

住宅の空き部屋などを有料で貸し出す「民泊」のうち一般の家庭で宿泊客を受け入れる「ホームステイ型」について、厚生労働省と観光庁は家主が都道府県に届け出を行えば認める方針を決めました。

「ホームステイ型」民泊に関しては、旅館業法適用外の「届け出制」になるようです。とはいえ、今までのホームステイとの違いやそもそも自宅をどのように定義するのか?など曖昧な部分もありますし、宿泊可能な人数や営業日数の上限などもまだ発表されてませんのでまだどうなるかはわかりません。が、とりあえず近いうちに正式に発表があるようです。

 

 

やはり、大きな問題となっていたのが「ホスト不在型」民泊です。こちらは今まで旅館業法の厳しい規制を守りながら営業をしてきたホテル・旅館業界の「公正な競争が損なわれる」という言い分と、日本に大量に余っている「空き室を収益化」したい不動産業と双方の言い分がぶつかり合い、それをどのように折り合いをつけるかという状況になっています。

一つの折衷案として、新経済連盟の井上高志理事(ネクスト株式会社 代表取締役社長)が提案していたものをご紹介します。

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シェアリングエコノミー活性化に必要な 法的措置に係る具体的提案より抜粋)

プラットフォームを提供する側(実際マッチングを行っているAirbnbや今後営業していくであろう不動産業者)にある程度の責任を持たせることで、現在問題となっている(もしくはなるであろう)安全面や税収、外部不経済(近隣迷惑等)を解決していくという方法です。

 

現在Airbnbのとっているスタンスは、ホストとゲストを繋ぐマーケットプレイスを提供するプラットフォーマーに徹するということのみです。原則的にはホストとゲストに関しては責任は負わないというのがそのスタンスです(多分これは新自由主義的シリコンバレーカルチャーが反映されている)。

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Airbnb Japan 株式会社 提出資料より抜粋)

私個人としてはそのスタンスがやりやすく、Airbnbに不満はありませんが、やはり日本全体でこの「民泊」というものを推進する場合は、誰もが安全にスムーズに運営できてかつ多くの人が納得できるルール作りが必要なのかなと思いました。

その公正なルール作りを、国が一生懸命やってくれてる日本って国民に優しいなと思ったのですが、それは外敵から横取りされる経験が少ないというメンタリティから来るおおらかさなのではとも思いました。

けっきょく今回の討論会では「ホスト不在型」民泊に関しての議論は、ホテル旅館業界と不動産業界の主張は双方未だ平行線といった状況ではありましたが、「プラットフォーマー」がある程度責任を負う形になることは、コンセンサスが得られたと言ったところでした。(ただし何も決まってはない)

 

 

以上です。2年前の牧歌的な状況は何だったのか?来る人来る人いい人で、来た人とみんな友達になれる。自宅にいながらにして外国人とこんなに仲良くなれるんなんて自分でも本当びっくり。

ガイジンを自宅に泊めてるなんて普通なら信じないし、そんなものがビジネスとして成立しているなんて全く想像すらされてなかった。日本人って外人慣れしてないんでなおさら。まあ、それを良しとしてた部分もあったわけですが(競争相手が少ないから)。

 

ところが安保法案が成立した半年前からの急に注目を集め(それが終わってすぐ政府の民泊議論が復活した)、Airbnbはでトクしてる人がかなりいることがわかった時の人の群がりようは凄かったです。

こうやってお金というものがガソリンとなって多くの人が本気で動き出し、新しい価値観が古い価値観にとって変わっていくんだろうなと思います。

それを目の当たりにした自分は幸運だなと思います。そう思い込みます。あーそう言えば、アップル以来だなこの感覚。

(つづく)


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「上司+〇〇〇」からわかる大人の「リアル」。大人のGoogle検索を提案します。

GoogleはSEO対策されていて「リアルじゃない」

Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」

確かにそうだなとも思ったのですが、だからと言って、インスタに「リアル」があるか言えば、それが10代にとって「リアル」に見えるのは、「写真」つまり「絵」というものがロジックを必要としない、とてもインスタントなコミュニケーションだからなんじゃないかなって思いました。

つまり、ただ分かりやすいだけなのでは?と思ったのです。

 

そこで今日は「写真」ではない「テキスト」による、大人の「リアル」を知るための大人のGoogle検索を提案します。大人の検索なのでちょっと手間がかかりますが、たぶんインスタよりも深みのあるリアルな情報を得ることができます。

 

一例としてまずは「上司」とGoogle検索してみましょう。↓(※プライベート検索はオフにしてます)

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Wikipediaが一番上に出てきます。たしかにつまんない。役に立つ情報かも知れないけど「リアル」ではない。

2番目3番目に表示されるトピックみても、ガチガチにSEO対策を施したメディアが出てくる。それは誰にでもわかりやすい耳心地のいい話ではあっても、生々しい「リアル」はない。若者の言う通りだ。

 

 

では、どこに「リアル」はあるのか?人間の行動、思考の生々しい「リアル」はどこにあるのか?

 

それは、Googleの検索サジェストにあります。

検索サジェストとは、「検索する前に検索結果を出しちゃえ」との考えのもと、あるワードを入れるとその次に入力するであろうワードを先回りして表示させる機能です。

もちろんコンピューターが目の前にいる人間の頭の中を覗けるはずはないのですが、Googleは過去の人間の入力を記録して整理して、それを目の前の人に合理的に表示させることができます。

合理的というのは、多くの人が過去に検索していた言葉を表示させれば、それは検索したいワードである可能性が高いはず、だからそれらをとりあえず上から順番に出しとけ。それが検索サジェストです。

例えば「上司」の後に「あ」と入れると

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このように、先回りしてサジェスト(示唆)されたワードが出てきます。今まで「上司」の後に「あ」からはじまる言葉を入力しようとした人が「何」を入力していたかがわかるわけです。

 

というわけで、あ行から「上司 あ」「上司 い」「上司 う」「上司…とひとつひとつ入力してサジェストされるものを調べてみました。

あ行「上司 合わない」「上司 意味」「上司 うざい」「上司 英語」「上司 お礼メール」

か行「上司 カラオケ」「上司 キス」「上司 クズ」「上司 喧嘩」「上司 殺したい

さ行「上司 殺意」「上司 死ね」「上司 好き」「上司 先輩」「上司 相談」

た行「上司 誕生日プレゼント」「上司 チョコ」「上司 使えない」「上司 とは」

な行「上司 殴る」「上司 苦手」「上司 濡れ衣 ミス」「上司 年賀状」「上司 飲み会」

は行「上司 反抗」「上司 評価」「上司 夫婦 年賀状」「上司 返信」「上司 報告 メール」

ま行「上司 間違い 指摘」「上司 見舞い」「上司 むかつく」「上司 メール」「上司 モラハラ

や行「「上司 やる気ない」「上司 夢占い」「上司 呼び方」

ら行「上司 ライン」「上司 理不尽」「上司 類語」「上司 恋愛」「上司 論破

が行「上司 頑張って」「上司 嫌い」「上司 愚痴」「上司 迎春」「上司 ご祝儀」

ざ行「上司 残業」「上司 上長」「上司 ずるい」「上司 絶対」「上司 贈答品」

だ行「上司 大好き」「上司 dime」「上司 ヅラ」「上司 電話」「上司 怒鳴る

ば行「上司 バレンタイン」「上司 病気メール」「上司 部下 恋愛」「上司 別の言い方」「上司 暴言

ぱ行「上司 パワハラ」「上司 ピリピリ」「上司 プレゼント」「上司 ぺこぺこ」「上司 ポンコツ

ん「上司 ng ワード

 

 

 

上司ってどんだけ嫌われてんだ?

上司の後に出てくる言葉の30個はネガティブワードでした。まさに示唆的。

上司は嫌われてんですよ。誰が何と言おう嫌われてんですよ。殺意が沸くほどにね。おまけにポンコツヅラだと。

辛うじて前向きっぽい言葉は4個だけあった。「キス」「 好き」「 大好き」「 恋愛」。すべて恋愛ネタだけど。「上司 キス」は検索するとメロドラマはじまりますw。

 

どちらにしろ、このようにサジェストされたこれらのワードを眺めてると、

残業時の休憩がてらに何となく検索しちゃうヤツ、

疲れ果てて無意識に怖いこと検索している女子、

「マジ復讐してやる」と凄んで検索する危ない部下、

ありありと目に浮かぶわけです。(少なくともそう自分は想像しました)

あーなるほどね。ここには生々しい「リアル」がある。Google検索を通して、人間の営みが見えてくる。

それはただただタイムラインから流れてきたものを眺めていたり、人間が意図的につけたハッシュタグを検索するだけでは見つけることができない、人間の隠された本性が潜んでいる。と思うわけです。

それが大人のGoogle検索、大人の「リアル」だと思うわけです。

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起業スクールで学んだ3つのことを会社員になった今振り返ってみる

大学生の頃、起業スクールに通っていたことがある。

そこでは3つのことを学んだ。社会人になって思うことを書いてみたい。

 

 

1:締め切りを決めなければならない

起業スクールでは、2週間という限られた期間でどれだけの利益を出すことができるかを競い合う。締め切りがある中で、動いていく。実際に起業するとなったら、締め切りは自分で決めなければならない。

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報連相が嫌いな人ほど報連相をした方がいい理由とは。

報連相は仕事の基本である。

しかし「報連相は好きか」と聞かれたら、おそらく「苦手だ」「面倒くさい」と思う人の方が多いだろう。

以前研修講師をしていた時も、受講生からは最も人気のないテーマの一つだった。逆に上司からは、部下に最も受けさせたい研修の一つだった。

 

なぜ部下と上司の間には、報連相に対する認識にこんなにも乖離があるのだろうか。  

 

かくゆう私も、新人の頃は報連相が苦手だった。

「報連相をしろ」と言われたが、それは上司が部下を都合よく管理するための理由付けだと思っていた。だから、人から管理されるのが嫌いな私は、必要最低限の報連相しかしなかった。  

 

しかしその判断がとんでもなく”損な行為”だったと気付いたのは、初めて部下を持ってからのことだった。    

 

報連相の大切さを教えてくれた2人の部下

私は二人の部下を持つことになった。

一人はやたら報連相をしてくる部下。もう一人は、全く報連相をしてこない部下。  

 

前者は、決して報連相が上手いわけでない。私が会社に戻るなり「ちょっといいですか?」といってコートを脱ぐ隙も与えず報連相をしてくる。

 

話も冗長で、報告なのか、連絡なのか、相談なのか、結論がよくわからない

 

しつこいくらいに報連相してくるので、「私に相談する前に、まずは自分の頭で考えたの?相談に来るなら、自分の意見を持ってから来ること」などと突き放したりもした。

 

しかし「すみません。次から気をつけます」と素直に頷かれてしまっては、相談に乗るしかない。

 

「ちょっといいですか」が「ちょっと」で終わることはほとんどなく、そこから1時間くらい相談に乗ることもざらにあった。

 

けれど、いくらタイミングが悪くても、いくら報連相の中身が薄くても「この子は仕事熱心だな」と感心することの方が多く、ついつい熱血指導をしてしまった。上司も人間。頼られるのは嬉しいものだ。

 

熱血指導のおかげかどうかはわからないが、彼女はどんどん成長していった。  

 

上司は不安でしかたない

一方で報連相の苦手な部下は、上手い下手の問題ではなく、とにかく報連相自体をしてこなかった

彼に対する一番の悩みは「今どのような状況か全くわからない」ということだった。  

 

上司は自分が最前線で仕事をしているわけではないので、常に現場で仕事が進んでいるのか気になって仕方ない。  

極端な話、状況がつかめるのであれば、別に成果が出てなくても良い。仕事が予定より遅れていても良い。とにかく状況が把握できれば、対策が打てるからだ。  

しかし、報連相がなく状況がつかめなければ、常に不安がつきまとう。 だからこそ上司は「報連相をしろ」とあんなにもしつこく言ってくるのだ。  

 

また報連相が少ないということは、会話が少ないということ

部下に対しては常に公平を心がけていたが、やはり報連相の多い部下と比べると、コミュニケーション量は圧倒的に少なかった。

何に悩んでいて、何につまづいているのか把握することができず、私はうまく指導ができなかった。

 

結果的に、この二人の成長速度には大きな差が生まれてしまった。    

 

年度終わりの人事面談で、彼はこんな風に言っていた。

仕事は一人でやるものだと思っていました。それが僕の大きな勘違いだったんですね。

 

報連相の本質は上司から信頼を得ること

報連相とは、他の言葉で言えば「上司とのコミュニケーション」だ。

言葉の選び方や、報告するタイミング、相談する内容などを考えながら、上司とともに仕事を円滑に進めていく。報連相は、実はコミュニケーションの総合芸術ともいえる高度なスキルなのだ。

そんな高度なスキルを持っている部下を、上司は高く評価する。

 

また、一度「この人には仕事を任せても、きちんと報連相してくれるから大丈夫だな」と思わせることができれば、いちいち仕事の進捗を管理されることはなくなる

逆説的だが、報連相をしたくないという人ほど、報連相をした方が良い理由はここにある。  

 

このような話をすると、「別に仕事ができれば報連相をしなくても良いのでは」と思う人もいるかもしれない。確かにそういう考え方もある。  

しかし誰かと一緒に組織で働く以上、相手の気持ちは考えた方が物事はうまく進む。上司に媚を売る必要はないが、上司を不安にさせる部下には、おそらく仕事は回ってこないだろう。結局は、一緒に働いていて安心感がある部下が信頼されるのだ。  

 

 

報連相の本質は、上司から信頼を得ること。

もしあなたが上司に管理されたくない、自由に仕事を進めたいと強く思うのならば、今日から報連相を徹底してみてはどうだろうか。    

 

−筆者−

大島里絵(Rie Oshima):経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの渡星し、現地で採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのち独立。現在は「日本と世界の若者をつなげる」ことを目標に、フリーランスとして活動中。

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【大学探訪記 Vol.26】探偵のように、海の底にいる生き物の「跡」を調べる。

かの名探偵、シャーロック・ホームズは1つの足あとから、「どのような人物がここを歩いたのか?」をピタリと言い当てました。

それは小説の中だけの話なのでしょうか?

 

いえいえ違います。現実にそのようなことをしている人がいます。

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学生の「なぜ管理職は給与が高いの?」という疑問に回答した管理職の話。

ある会社でインターンを実施した時の話だ。

一通りのカリキュラムを終えてもらい、アンケートを取った。そして、そのアンケートの中に、「なんでも疑問があったら書いて下さい」という設問があったのだが、そこに面白い疑問が書いてあった。

 

「なぜ、管理職は給料が高いのですか? プロ野球チームは監督よりも現場のほうが給料がいいですよね。

管理職の方が「いや、僕の仕事は現場じゃなくて、皆が仕事しやすいような環境を作ることだから」と言っていたので、気になりました。」

 

素朴だが重要な疑問だ。これを管理職の方に見せたところ、誠実に回答していたので、抜粋をご紹介する。

 

 

質問ありがとうございます。

「管理職はなんで給料が高いんですか?」という疑問、最もだと思いました。順を追って回答します。まず、給料がどうやって決まるのか、という話です。

普通、給料は「成果への貢献度」によって決まります。つまりプロ野球であれば「チームの勝利への貢献度」によって給料が決まります。監督よりも選手のほうが貢献度が高い、とみなされているということです。

ここまでは大丈夫ですね?

 

では、会社において「成果への貢献度」が高いのは一体誰なのでしょうか。現場なのか管理職なのか。ここが見えにくいので、なんで給料が高いの?という疑問はもっともだと思います。

 

まずひとつ目の理由は、「昔に頑張って成果をあげたので、今給料を上げてもらっている」という話です。要するに、昔の貢献に対して支払われている、と言っても良いでしょう。

日本の年功序列制は、若い時には給料を押さえ気味にしてたくさん働かせ、ベテランになってから逆に仕事を押さえ気味にして、給料を高くする、という方式を取ってきました。

ですから、部長は昔頑張った人なんだ、と思って下さい。

 

でも、こんな理由では普通納得しないですよね、私も納得しません。結局「なんで部長は働かず、ラクをしているのに給料高いのか。いま頑張っている人に報いるべき」って言われますよね。

だから、年功序列制は崩壊したんです。

今多くの会社では「管理職の給料が高い」理由は上に挙げたものではありません。

 

 

それでは、改めて「管理職」はどのように会社に貢献しているのか、考えてみましょう。

 

会社の成果は「お客さんの役に立つサービス・商品を提供して、お金を払ってもらうこと」です。

それを会社が実現するには、次のことが必要です。

 

1.サービス・商品の構想を練る

2.サービス・商品を作る

3.売る

4.人を採用・育成する

5.サービス・商品を改善する

6.売り方を改善する

7.お金を回収して、再投資する

 

シンプルですね。これさえやれば会社は成り立ちます。創業時には社長や起業メンバーがこれらをすべてやります。

でも、会社が大きくなってくると徐々に「それぞれが得意なことをしよう」と、分業化が進みます。

構想を練る人、商品を作る人、商品を売る人、採用をする人、お金の管理をする人など、特化した仕事をする人が出るのです。

 

でも、考えてみてください。例えば商品を作る人が10人いたとして、彼らをどうやって束ねれば良いのでしょう?

どうやって「構想通りか」を検証したり、「改善」をやらせたりすればいいのでしょう。そして「スキルの低い人」を育成すればいいのでしょう。

 

ここで初めて登場するのが「管理職」です。

管理職は上にあげた仕事をします。構想通りに部門が動いているか、改善は進んでいるか、人のスキルに問題はないか、そしてその結果として成果は出ているのか、そういった面倒なことを一手に引き受けるのが「管理職」です。

 

管理職の仕事は、一般的には以下のようなものです。

1.部門の「業績」に責任を持つ

2.部門の「方向、正しい仕事のやり方」に責任を持つ

3.部門の「社員のスキル」に責任を持つ

4.部門の「不手際」に責任を持つ

 

しかも、これらの仕事は当然「自分」ではなく「部下」にやってもらわなければいけません。管理職はこれらの目的のために人を動かすのです。

ただ、ご想像の通り、人はそう簡単に動きません。頼んだことも正確にやりません。あらゆる問題を起こします。

「人を動かす」仕事は、結構難しい仕事なのです。

 

 

話を元に戻しましょう。

「自分一人でできる仕事」であれば、貢献の範囲は「その人のアウトプット」が最大値です。

でも「人を動かせる人」であれば、貢献の範囲は「組織のアウトプット」が最大値になり、個人が出力できる貢献とはケタ違いの貢献になります。

 

プロスポーツ選手は、動かす構成員の数が少ないので、監督よりも選手のほうが重要ですが、会社のように大きな組織では監督のほうが遥かに重要なのです。

だから、管理職は給料が高く設定されているのです。

 

納得できる説明だったでしょうか?

 

 

今は、管理職になりたくない人もたくさんいます。自分の面倒だけでも精一杯だ、という人がいることも理解できます。また、言いたくはありませんが、管理職としての本来の責任を放棄している人もいます。

 

でも、管理職は重要な仕事であり、組織があるかぎりは無くなりません。

若い方々に「管理職にはなりたくない」と思われないためにも、管理職は本来、「あまり働いていないな」と思われてはいけないのかもしれないですね。

 

 

 

 

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(Nazionale Calcio)

 

教えれば教えるほど下手になる

私はサッカーの指導に携わってみて面白いことに気がつきました。

 

それは、逆説的ですが「サッカーは教えれば教えるほど下手になる」という事実です。

一生懸命子ども達に教えこむ指導者が子ども達をダメにしている光景をたくさんみてきました。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

 

 

なぜ教えれば教えるほどダメになるのか

指導者としては、子ども達にしっかり教えなければいけないというように考えるのは自然なことだと思います。例えば

「ボールはこうやって蹴るんだよ。ドリブルはこうやってするんだよ。」

と手取り足取り教えます。

 

しかし、子ども達はできないんです。指導者はできるようになるまで一生懸命教えようとします。でも、子ども達はプレーしたい。できなくてもプレーしたいんです。

指導者は一生懸命、ダメなプレーを直そうとしてくれます。時には厳しく。「何度も同じこと言わせるな。しっかりやりなさい。」と。

 

そんなことを繰り返していくうちに子ども達は主体性を失います。言われたとおりにやらなければ怒られる。練習しなければ怒られる。失敗したら怒られる。そしてだんだんサッカーが楽しくなくなってしまいます。

 

それだけではありません。子どものやることなすことを強制し、矯正することによって好奇心は失われ、主体性は失われます。そして言われたことしかできなくなってしまいます。

つまり子供達自身が自分の頭で考えることができなくなってしまいます。

 

ですが、サッカーは状況に応じて考えて判断することが求められます。それができない監督の指示がなければ動けない指示待ち人間になってしまいます。これではダメなのです。

 

 

 

 

教育の本質は、教えることではなく、主体性を育むこと

サッカーが強い国と日本のサッカーの教え方の違いで面白い話があります。

 

日本ではまず相手がいないところでの練習を始めます。ボールの蹴り方、止め方から指導してしまいます。作法から入ってしまうのです。

一方でブラジルやアルゼンチンなどのサッカー大国は、まず試合をやらせます。

 

サッカーを「体感」させるのです。相手が邪魔をする中で、上手くボールをゴールまで運べないことを最初に体感させるのです。

そして子ども達に考えさせるのです。

「どうやったら相手を避けられるかな?」

「どうやったらゴールまでいけるかな?」と。

 

この違いが面白い現象を生み出します。

「日本人は練習ではものすごく上手いけど、試合では下手くそ」

逆に海外の強い国の選手は、

「練習は下手くそだけど、試合だと上手い」

 

 

つまり、相手がいない場所では上手くボールが蹴れても、試合で相手がいる中では上手くボールが蹴れない。こういうことが起こってしまうのです。サッカーの基本はインサイドキックなどではなく、”駆け引き”なのです。

日本サッカーは本質がスッポリ抜けてしまっているのです。これはよくよく考えてみると、教育という大きな括りの中でも同じような問題があるのではないかと思います。教育の基本は教科書を暗記させることなどではなく、”主体性を育むこと”なのです。

教えれば教えるほど下手になる現象はきっとこの主体性を育むということをないがしろにした結果なのだと思います。

 

 

 

 

人間は他人に何事も教えることはできない

ガリレオ・ガリレイはこう言いました。

「人間は他人に何事も教えることはできない。ただ、自分の努力でそれを発見するのを、手助けするだけだ」

 

きっとこの言葉は真実で教育の本質とはこういうことなのだと思います。子どもの可能性を伸ばすということは、主体性を育むことであり、それは好奇心を刺激してあげることなのだと思うのです。

ですから私たち大人が子ども達の成長を促すためにやるべきことは強制や矯正ではなく、好奇心をくすぐる仕掛けと、自分で考えること、判断することを習慣付けてやることなのだと思います。

 

サッカーの本質を追求する旅はつづく…

 

 

【筆者プロフィール】

KEI IMAI

桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏(現川崎フロンターレ監督)にサッカーの本質を学び、同時期にスエルテジュニオルスで育成年代のサッカーの指導に携わる。

その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国現在都内で働きながらブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代の現場の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしている。

・大人になってから学ぶサッカーの本質とは http://keikun028.hatenadiary.jp/

・筆者Facebookアカウントhttps://www.facebook.com/kei.imai

・筆者Twitterアカウントhttps://twitter.com/Keivivito

 

 

 

「御社の研修制度は充実していますか?」と質問するような学生は採用しません、という人事の話。

「最近、「研修制度が充実していますか?」と学生によく聞かれるんですよ。」とある金融機関の人事部の人は言った。

「もしかしたら毎年、この手の話は話題になっているのかもしれませんが、昔よりこの手の質問をする学生が増えている気がします。」

 

私は聞いた。

「その質問にどう答えているんですか?」

「いや、正直に言えばその質問をする学生はほとんどアウトなんですよね。なので聞き返していますよ。「どんな研修を受けたいんですか?」と。」

 

「そうなんですか。どんな答えが返ってきますか?」

「簿記とか、英語とか、そういったスキル関係の研修を期待しているひとが多いですね。

そこでもう一度聞くんです。「その研修を社員に受けさせることで、うちにどういったメリットがあるんですか?」と。そうすると、彼らは黙ってしまう。」

 

「ちょっと厳しくありませんかね。」

「まあ、ちょっと意地悪かなとは思います。でも、そんなことを言っているようでは社会人になってからもダメでしょうね。

結局我々は「その社員に受けさせて、我々に明らかなメリットがある研修だけ用意します。英語やら、簿記やらは自分で勉強して下さい。」と言わざるをえないんですよ。例えそれを用意していたとしても。

逆にそれで学生に辞退されるようなら。お互いにいいじゃないですか。」

 

 

「研修の充実を標榜する会社もありますよね」

「いや、他社が学生にそういう売り込みをするのは勝手ですよ。でも本音を言えば「研修が充実しているから」という理由で来る学生は質が低いと思います。」

 

「なるほど……」

「もちろん研修は重要です。我々もかなり練り上げた研修を提供しています。社員にできるようになってほしいと願っています。

でも、どんな研修を受けたとしても、最終的にそれが生きるかどうかは本人の「進んで学習する能力」によります。

だいたい「教えてくれないから出来ない」とか言っている人は新人でなくてもたくさんいますが、そう言った人物はキチンと教えても結局仕事ができない。そんなもんです。」

 

「そうかもしれません。」

「いや、だいたい仕事のできない人、ってのは人のせいにするのが本当にうまいですよ。たとえば昇進出来なかったときに「派閥のせいだ」って言う人、本当に結構いるんですよ。

いや、派閥の存在は認めますよ。でも、あなたの人事は派閥とは関係ないから、っていうことのほうが圧倒的に多い。

自分が昇進できない理由を派閥のせいにしているわけです。そう言った人は結局「教えてくれないから出来ない」という学生と何ら変わりありません。」

 

 

「……」

「およそ、うまくいかない言い訳を考えつかない人はいないですよ。でも、うまくいかない理由を「自分がコントロール出来ないこと」においてしまったら、もうダメですよね。少なくともうちの仕事の大部分は自分次第です。

だから私は学生の面接において「うまく行かなかった理由は何ですか?」と聞いて、自分がコントロール出来ないことばかり挙げる学生は採用しません。

そう思いませんかね?」

 

 

 

 

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(Leticia Chamorro)

 

 

 

 

売れない営業パーソンがやってしまう、間違った頑張り方とは。

先日、とあるベンチャー企業の飲み会に参加させていただいた。隣は20代後半の営業パーソンで、その前は彼の上司が座っていた。

若手営業パーソンは、仕事の悩みを話し始めた。

 

トップセールスから全く売れない営業パーソンへ

以前は大手企業に勤めており、トップセールスとしてガンガン商品を売っていた。毎年の目標も当たり前のように達成していた。

しかし、今の企業に転職してから、全く売れなくなってしまったという。

 

前職と扱っているサービスはほぼ同じ。変わったのは大手企業のブランドが外れたことと、攻めるマーケットが東京から全国へと変わったことだった。

 

名もなきベンチャーに入るからにはそれなりに苦労すると覚悟していたものの、ここまで売れないのは予想外だった。

 

彼は、転職して初めて自分の力量を客観視することができた

これまでモノが売れていたのは自分の営業力のおかげではなく、会社のブランド力と東京というマーケットのおかげだった。この事実に気づけたのは、とても良い経験だったと語ってくれた。

 

「目の前の仕事を頑張れって、よく意味がわからないです」

「だから今、ものすごく頑張ってるんですよ。でも、全然売れないんです。何でなのでしょうか・・・。よく、目の前の仕事を頑張れって、言うじゃないですか。あれの意味が、わからないんです。」

 

すると、彼の上司がこんな質問を投げかけた。

 

「一番好きなお客さんはいる?」

「います。〇〇会社です。今、自分がメインで担当させていただいてます。」

「ふーん。で、そのお客さんの課題は何なの?」

「 課題ですか?えっと・・・売上アップだと思います。」

「具体的には?」

「・・・そこのお客さんの商品は◯◯なんですけど、市場自体が衰退しているんです。斜陽産業なので、売上が上がらなくて困っているんだと思います・・・。」

「 あ、そう。で、その斜陽産業の中でお客さんはどうしていきたいって言ってるの?」

「・・・。」

「てかさ、一番好きなお客さんのことなのに、なんですぐ答えられないの?」

「・・・お客さんのこと、考えてないからですかね。」

「なんで考えないの?」

「 ・・・(かなり長い沈黙)つまり、お客さんのことを好きじゃないってことなのでしょうか。」

 

 

頑張っているのに成果が出ない人の共通点

そのあと彼は顔面蒼白になり、黙り込んでしまった。

字面だけ見れば冷たいやり取りのように見えるが、上司は、営業パーソンとして絶対的に重要な姿勢を伝えようとしていた。

 

私はこの若手営業パーソンを個人的に知っているが、彼はお客さんのことを好きじゃないわけでは決してない。お客さんの役に立ちたいという気持ちを持ち合わせているし、いつだって一所懸命頑張っている。

 

ただ「頑張っているけど成果が出ない」人というのは、たいてい頑張る方向が間違っているか、

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卓越性、流動性、多様性の時代。

東京大学の先生にお会いする用事があったので、つくばエクスプレスに乗って、柏の葉キャンパスに訪問した。このキャンパスは平成12年に建設されたもので、本郷、駒場に続く第三のキャンパスだという。

塀がなく、非常に開放的なキャンパスだ。

そしてこれは本郷のキャンパスと随分様子が異なる。本郷のキャンパスはまわりに高い塀を巡らせ、中に入る敷居は高い。

 

そこでふと「キャンパスの形は、それが建設された時代の思想を反映しているのだろうか」と思った。

 

その一端が表されているのが、現在東大で行われているフォトコンテストの学内ポスターだ。

400038579

 

(画像出典:http://www.u-tokyo.ac.jp/res02/contest.html)

フォトコンテストの内容が気になったのではない。気になったのはフォトコンテストのキャッチフレーズだ。「卓越性」、「流動性」、「多様性」を表す写真を募集中、とある。

 

この3つにとって、高い塀は障害になる。「卓越性」は比較して初めて目に見える。狭い世界に閉じこもっていては卓越性があるのかどうか判断ができない。

また、「流動性」や「多様性」も塀は不要だ。外部とのインターフェイスを多くしなければ流動性も多様性も生まれない。

 

本郷キャンパスが建設されたのは戦前である。当時の大学は「エリート養成所」としての機能が中心であり、一般民と彼らを隔てる壁をつくることが大学の権威につながったのではないかと推測する。

 

 

だが「エリート養成所」は現代には不要である。

人間の知識と技能が生み出すイノベーションが競争力の源泉となった時代においては、できるだけ多くの人間に高等教育を受けさせることが合理的な行動だ。逆にイノベーションを「一部の天才」に頼ることは合理的ではない。

イノベーションとは確率であり、多様性の中から生まれるからだ。

 

かつて産業革命の時代、ニューイングランド地方の紡績工場の経営者は、全国的な義務教育を提唱することで、できるだけ多くの労働者に教育を受けさせた。

その結果、経営者たちのみならず、労働者たちも非常に大きなリターンを得ることができたのである。※1

 

 

したがって「一部の天才を強化しよう」とするよりも「どのようにしたら、できるだけ多くの人が高度な教育を受けられるか」と考えなければならない。

教育をエリート階層や金持ちの特権にしてしまっては、国が立ち行かないことは明らかである。「閉鎖的であること」が致命的な時代となったのだ。

 

 

これは企業にも言える。これからは「卓越性」「流動性」「多様性」の高い組織を持つ企業のみが成功できる。

「中途」と「新卒」を区別したり、「契約社員」と「正社員」を区別したりする合理的な理由は今や殆ど無い。それは誰かの既得権を守るためだけの制度であり、イノベーションとは対立するものだ。

 

 

 

 

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※1レスター・C・サロー 「資本主義の未来」(阪急コミュニケーションズ)

 

 

 

 

「忍耐は重要」と教えてくれた経営者の話。

忍耐は不要、という言説を最近良く見かける。

文脈としては仕事、上司などで不本意なことがあった時

「つらいならやめちゃえばいいじゃない」

といったように使われることが多いのではないかと思う。

 

もちろん自分の人生だ。好きにすれば良い。

むしろ「忍耐のない人間は弱い」などとレッテルを貼るのもおかしなことだと思う。何に耐えられるかは、各人各様だからだ。

 

だが、「忍耐」自体をネガティブなものとして捉えるなら、それは少し早とちりかもしれない。

それは「忍耐」の本質がセルフコントロールであり、自分を理性の統制下に置くことであり、感情の奴隷になることを防ぐものだからだ。

 

そのことを教えてくれた、ある経営者は「忍耐」についての洞察を持っていた。

 

 

私は当時、仕事が面白くなく、会社をやめようかどうか迷っていた。

「やりたいこと」と「自分のやれること」のあまりのギャップに失望し、自信が持てない状態だったと言って良いかもしれない。

 

しかし、なにか明確に努力しなければならいことがわかっていたか、といえばそうではなかった。

自分の実力の無さを見せつけられ、ふてくされていただけだった。

 

 

「ご飯でも食べに行きませんか」

とその経営者は私を誘ってくれた。その日はとても疲れていたが、お世話になっていた彼の誘いは、断れない。

「よろしくお願い致します」と言うと、その経営者は近くの行きつけのお店に、私を連れて行ってくれた。

 

酒の席ではつい口も軽くなる。

私は思わず仕事の愚痴を言ってしまっていたが、その経営者は嫌な顔ひとつせずに、それを聞いてくれた。

 

彼はほとんど何も話さなかったが、話題も尽きた頃、一つの質問をしてきた。

「忍耐って言葉について、どう思います?」

 

今の自分の状態だよな…仕事やめようかどうか迷っている、と思うがそれはもちろん言えない。

「耐え忍ぶ、って言うことですから、あまりよい印象はないですが……忠臣蔵とかそういったイメージがあります。」

「なるほど、まあ普通はそうですよね。」

「普通は、というと…」

「いやね、忍耐って、意外に深いんですよ。」

「深い、ですか。」

「いや、私も良く忍耐を要求されるんで、ちょっと研究してみたんですよ。で、忍耐って普通、悪いことって思われてますよね。ストレスが溜まるとか、抑圧されているイメージっていうんですかね。」

「まさにそうです」

「でも、忍耐をうまく楽しむ、って話は知らないでしょう。」

私は頷いた。

「どういうことでしょう?」

「要は、忍耐の原因を何と考えるかなんです。他人から抑圧されて忍耐しているのか、自分のコントロールで忍耐しているのか。実はこの2つ、全く質が違うんです。」

「……まだよくわかりません。」

「要するに、忍耐しなければならない、耐えなければならない、これはアイツのせいだ、だと長く耐えられません。その本質は無力感です。

「そりゃそうです。ストレスですよ。」

「でもですね、「これは自分で選んだことだ」って思うと、これはストレスではなくなります」

「……」

「これを、自制っていうんです。セルフコントロールですね。」

「そうすると、どう違うんでしょう?」

「セルフコントロールが効いていると、「とりあえず、やれることからやろう」と思えます。実際、ほとんどの状況で「何もできない」ということはありません。牢獄の中ですら、人は考え方一つで自由になれるんです。」

 

 

「やれることからやる…ですか。」

「そうです、抑圧下にあって、ほんの少しでも何かを「自分の意志」で行うと、今度は達成感が生まれます。達成感は自信を生み、さらに「やれること」の限界を広げる。そうやって人間は成長するんです。

「なるほど…。」

 

 

「「自制」は、人生を豊かにします。実際、多くの研究でもセルフコントロールの強い人は、能力が高いとも言われています。肝心なときに「忍耐」を覚えることが出来ないと、能力の向上がストップしてしまうんです。」

「そうですね、そのとおりです。」

「多くの物語…小説やマンガなどでもいいです…において、成長物語が面白いのは、「忍耐」の後に爆発的な成長が訪れる、そのカタルシスによってなんですよ。

多くの困難を乗り越えたビジネスパーソンとして有能なのは、能力が高いからではなく「まあ、やれることからやればいいか」と考えられるからなんです。

 

心のなかを見透かされているかのようだ。

経営者は最後にこう質問した。

「安達さん、あなたは「とりあえずやれること」を全部やっていますか?」

 

 

 

 

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(Aftab Uzzaman)

 

起業は「注文をもらってから」しなさい。

知人からある起業家についての話を聞いた。

 

「起業は注文をもらってからせよ」

という「起業」に関しての本質的な示唆が含まれていると感じたので、書いてみたい。

 

——————————-

 

ある起業家がいた。彼は勤め人であったが、独立を考えていた。

ただ、彼には企業のノウハウがなかった。そこで彼は「ビジネススクールに通わなければ」と考えた。「経営について、知識がない状態で独立をするのは危険だ」と思ったからだ。

 

彼は辛抱して大学に通い、独立を目指して勉強した。学費や生活費を合わせて数百万の投資だった。

だあ2年の勉強の甲斐あって、彼は「マーケティング」や「戦略」について詳しく知るようになった。事例も数多く見ることができた。

 

その後彼は会社に戻り、独立の準備を進めることにした。

彼がとりかかったのが「ビジネスモデルの構築」だった。

彼は考えた末、勤め先の会社と同じような商売をすることにした。ノウハウもある、マーケットも有望だ。いざとなれば自分の知り合いを当たれば良い…。彼はそう考えた。何の問題もない。やるべきことはわかった。

 

 

残る問題は起業の資金だった。彼は貯金があったが、少し心もとない金額だった。彼は実家に頭を下げて、数百万を借りた。「これだけあれば十分だろう」と、彼は思った。

 

次にとりかかったのが会社設立のための書類作成だった。「会社としての体をなすには規程がないとダメだ。」定款から就業規則までを、友人の力を借りて作り上げた。

「書類は完璧に出来上がった。後はオフィスだな」

彼は独立と同時にオフィスを借りることにした。

 

彼は知り合いの不動産をあたり、オフィスを借りた。「接客をするのだから、それなりに立派なオフィスでないとマズいだろう」と考え、30坪のそれなりの広さのオフィスを借りた。

「内装もきちんとしなければ」と、オフィス什器もブランド物を揃えた。

オフィスと什器への初期投資は400万円を超えたが、「会社はキチンとしているように見えなければならない」と、彼は言った。

事務員として嘱託社員も雇った。「彼は大企業での経験があって、とても優秀なんだよ」と彼は言った。

 

 

知人は「そうか、で、商売はうまくいっているの?」と聞いた。

「あいさつ回りは終わったよ。まだ仕事は来てないけどね。まあ知り合いもたくさんいるし、大丈夫だよ。」

と彼はいう。

だが、起業から半年以上たった今も、仕事は無いようだ。

 

 

 

 

別のある経営者も、独立しようと思っていた。

だが、彼は「経営の勉強」も「オフィス」も「規程」も何一つ持とうとしなかった。

彼が行ったのは、ただひとつだった。自分がやろうとしていた「コンサルティング業」が本当にうまくいくのか、「仕事を出すよ」と言ってくれている人が本当に仕事をくれるのか、それを検証した。

つまり、今の会社に在籍しながら「アルバイト」を始めたのだ。はじめは週に1回程度、熱心に取り組んだおかげで、徐々にそれは増え、アルバイトが週に4回を超えた時、彼は独立した。

 

 

Airbnbというサービスがある。「空き部屋を、旅行者に貸し出せる」というサービスだ。我々もAirbnbを長い期間やっているので、「Airbnbを自宅で始めたい」という方が数多くくる。

その時によく聞かれるのが「◯◯を揃えたほうがいいですか?」という質問だ。つまり、家具を買ったりしなければならないのか、と聞かれる。

そこではいつも

「とりあえず最初に部屋をAirbnbに掲載してみて、旅行者を泊めてみてください。何かが足りなかったら、その時点で買いに行けばいいんです」

と、お応えしている。

 

 

靴のECで大きな成功を成し遂げたザッポスは、起業にあたり、最初の仕事が取れるまでECサイトも、靴の在庫も持たなかった。

「本当にオンラインで靴が売れるのか」わからなかったからだ。

そこで彼は、近くの靴屋に行き、写真を取り、webサイトにアップして「注文を受け、その靴屋から買って、顧客に送った」のだった。

オンラインで靴が売れることはわかった。後は大きくするだけだった。※1

 

 

かつての私の上司は、「受注ファースト」「商品は、注文をもらってから考えろ」と言った。

起業も全く同じである。

「起業は注文をもらってからせよ」

この辺りの感覚があるかどうかで、起業の成否は分かれるのではないかと思う。

 

 

 

 

 

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(Reinis Traidas)

 

 

※1リーン・スタートアップ

 

 

好きを仕事にしちゃダメですか?に回答した経営者の話。

ある会合で、学生と若手の社会人が議論をしていた。

「好きなことを仕事にしたいんです」という学生と

「好きなことを仕事にできる人なんてほとんどいない。現実を見たほうが良い」という社会人だ。

 

だが、しばらく聞いていると、どうも話が噛み合わない。

 

「好きなことを仕事にして何が悪いのか。あなた方は嫉妬しているだけだ」という学生、

一方で社会人の「好きなことw、食っていけないよw」という冷笑。

議論にならない。

 

 

そこへ一人の経営者が割って入る。

「盛り上がってるね」

 

「経営者だったらわかりますよね、好きなことをして稼ぐって人の気持ち。」と学生

「経営者だったらわかりますよね、世の中は厳しいってこと。」と社会人

お互いが譲らない。

 

 

どうなんですか、と両者から詰め寄られる経営者。

彼はちょっと考えてから、口を開いた。

 

「んー、そうだねー。ふたりとも正しいよ。」

 

「いい加減なこと言わないで下さい」と、学生。

「そうですよ。」と社会人。

 

 

経営者は彼らに向き直った。

「じゃまず、学生さんに質問なんだけど、「好きなことを仕事にする」上で、

困難なことって何だと思う?」

「……食べていくことです。」

「だよね。」

 

「それから社会人のアナタに質問なんだけど、好きでもない仕事を何十年もして幸せだと思う?」

「……いえ…。」

「だよね。ふたりとも正しいじゃない。」

 

 

学生と社会人は口をそろえて言う。

「いや、そういう話じゃないですよ。まじめに考えて下さい。」

「ごめんごめん、まあ、議論は大事だよね。」

 

学生と社会人は口をそろえて言う。

「でも、本当はどうすべきなんですか?好きなことを仕事にすると食えない、でも

好きでもない仕事をずっとするのはつらい。」

 

 

経営者は言った。

「そうだね、すこし話をしよう。」

 

 

 

 

あるところに、一人の学生がいた。彼はずっと「マンガ家」になりたかった。

だが、彼には残念ながら才能がなかった。学生時代から幾つもの賞に応募したが、ことごとく落選。だが彼は諦められなかった。

 

マンガ家になりたいので、就職せずに創作活動をつづける、と両親に相談したが両親は猛反対。諦められない彼は、結局家を出て、アルバイトをしながら描き続けた。

これが映画や小説なら「ある日突然、名編集者の目に止まってデビュー」とかなるのかもしれないが、現実は厳しい。彼のマンガは全く読まれなかったし、出版社から声がかかることもなかった。

 

2年間、彼はマンガ家になろうと頑張ったが、アルバイトをしながら創作活動をすることに精根尽き果てて実家に頭を下げて戻ることにした。

実家の両親は「きちんと就職をすること」を条件に家に戻ることを許した。

 

彼は就職活動を始めた。「2年間何をやってたの?」と散々言われながらも、持ち前の粘り強さで活動を続けた。かれが仕事を見つける上で重視したのが、「何かしらの形でマンガと関わること」だった。

彼はそれほどマンガを愛してたのだ。

 

そして彼はある面接で、「うちはマンガはやってないんだけど、絵がかけるなら少しイラストの仕事に携わってみない?契約社員でいいなら、ウチで雇うよ。」といわれた。

彼は迷ったが、背に腹は代えられない。他に雇ってくれる会社もなさそうだ。彼は「イラスト」の仕事を始めた。その会社には良いイラストを書ける人がいなかったので、彼のスキルは重宝された。

 

1年間、彼はとにかく一生懸命イラストを書いた。その甲斐あって、彼のイラストはそこそこ評判も良かった。お客さんから「あなたのイラスト好きなんですよ」という言葉ももらえた。

彼は嬉しかった。初めて自分の絵が世の中に認められたのだ。だが、自分の目指すマンガとは程遠い。彼は夢を諦めたくはなかったが、現実の生活はそれによって成り立たないことを知っていた。

 

それから半年後、彼は「正社員にならない?と誘いを受けた。一生懸命やる姿と、イラストがお客さんからの評判が良いのとが、まわりの皆まで元気づけた、との話ももらった。」

彼は迷った「マンガ家になる夢はもう潰えるのか……」と。

 

だが、彼は今の仕事も楽しめるようになってきていた。

迷った末に上司に相談すると「仕事しながら、マンガを描けばいいじゃない。自分の作品を作り続ければいつか見てもらえるかも」とも言われた。

彼はその望みが薄いことは知っていたが、食べていかなければいけないことも知っていた。そこで彼は正社員になり、「火曜日、水曜日、木曜日の夜と、土曜日」を自分の創作活動に充てることにした。

といっても、マンガの投稿サイトに自分の作品を少しずつアップするくらいだ。

「それくらいなら続けられる」と彼は考えた。

 

数年後、彼の投稿するマンガには少しずつファンがつき始めていた。

「面白い」と言ってくれる人もいる。「プロ並み」とは行かないが、彼の書いた絵が何度かネット上で評判になったこともある。

現在でも彼は仕事を続けながら「自分のやりたいこと」を追求する日々だ。

 

 

 

 

「彼の話、どう思う?」

経営者は言う。

「好きなことは、やろうと思えばいつでもできる。だからいつでもやればいいんだ。それについて、誰一人ケチを付ける権利はないはずだ。

でも「好きなことをしたい」って言ってる若い人のなかには単に「働きたくないから」という理由だけで好きなことをやりたい、という人もいる。そんな人を見ると、「社会をナメるな」といいたくなる人もいるんだろうね。

単にそれだけのことじゃないかな。」

 

 

 

 

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(Justin Lynham)

 

 

「一緒に起業しないか」と誘われたら、迷わず挑戦したら良いと思う

私の周りでは、起業する人が増えている。ここ2年の間に独立した友人は10人を超える。ある人は一人で、ある人は友人を共同創業者として迎え、2〜3人で起業している。

 

友人と起業する場合は、社長となる人が先に会社を立ち上げて準備をし、その半年〜1年後に友人が本格的に参加するというケースが多い。

まだ設立1〜2年の会社が多いが、概ねうまくいっているように見える。

 

一方で「友人と起業してもうまくいかないからやめたほうがいい」という話もよく耳にする。本当のところはどうなのだろうか。

 

 

創業メンバーは経営幹部になる確率が高い

創業メンバーに誰を迎え入れるかは、社長になって初めて行う重要な意思決定のうちの一つだ。

必ずしも創業メンバーが経営幹部になれるとは限らないが、そうなる確率は高いだろう。これまで多くの社長の悩みを聞いてきたが、ほとんどの社長が経営幹部に関する悩みを抱えている

 

例えばこうだ。

会社が大きくなるにつれ、創業メンバーよりも優秀な人材が入ってくる。能力面だけ見れば、あっという間に経営幹部である創業メンバーを追い越してしまう。

しかし、創業時に苦労を共にしたメンバーを簡単に幹部の座から外すことができない。当然優秀な部下からは不満が募るが、情と遠慮が邪魔をして、本人と腹を割って話すことができない。いつまでも決断ができない社長に見切りをつけて、結局は優秀な人材から会社を辞めていく。

 

社長と創業メンバーとの人間関係がギクシャクして、会社が分裂してしまったケースも見てきた。だからこそ、創業メンバーを誰にするかはとても重要な決断のように思える。

 

 

社長の数だけNo.2がいる

いつもは起業した側、つまり社長の話を聞くことが多いのだが、最近は創業メンバーとして選ばれた側、つまりNo.2の人から話を聞く機会も増えてきた。

 

彼らは彼らで、別の悩みを抱えている。

「社長の方が圧倒的に力量が高い。自分に力がなさ過ぎて申し訳なく思う・・・」

「なんでこんな変哲もない自分を共同創業者として選んでくれたのか・・・」

「社長の右腕として、自分に何が出来るのだろう・・・」

カリスマ性も人望も実力も備える起業家の社長と自分を比較して、自信をなくしてしまっている。

 

 

では、そもそも一体どのような人物がNo.2にふさわしいのだろうか

先日読んだ細島誠彦著『No.2という働き方』(日本経済新聞出版社)では、理想のNo.2を以下のように定義している。

ときにトップと戦い、ときに人に嫌われることを厭わず、組織のために働き、人に仕えるということに徹して、企業を発展させることができる人

 

ポイントは、能力が高いという点と、人に仕えることができるという点を両方兼ね備えていることだ。

 

身につけるべき具体的な能力は、

・数字を理解できて、意味も解読できる

・事業をゼロからでも構築できる

・マーケティング知識があって、ビジネスに応用できる

・マネジメントができる

の4つ。確かにその通りだと思う。おそらくこれらの能力を持っていれば、どこの企業に行っても重宝されるだろう。しかし、実際はこんな人物はそういない。

 

そこで社長をしている友人たちに、創業メンバーを選ぶ際に重要視した点は何か聞いてみることにした。

 

 

創業メンバーを選ぶ際に一番大切なこと

早速何人かに聞くと「誰をパートナーにするかは悩まなかった」と回答する人が多いことに驚いた。なぜその人を選んだのかと聞くと、

 

ある経営者は「この人だったら仕事を任せられると思ったから」と答えた。

ある経営者は「この人がいるから頑張れる。ただ一緒にいてくれるだけで心強いから」と答えた。

ある経営者は「社長をしていると周りにイエスマンが増えてくるけど、この人だけは反対意見を言ってくれるから」と答えた。

 

能力に関してはどうかと聞くと、

能力が高いに越したことはないけど、絶対条件ではない。それよりもこの人と一緒に会社をやりたいという直感が大きかった

という答えが大半だった。

 

とても美しい話だが、中には力量が明らかに不足しており、創業間もなく分裂してまう会社もある。

更に掘り下げて質問すると、ある経営者はこのように答えた。

 

その人の能力を活かせるかどうかは自分(社長)のマネジメント次第です。もしその人の能力を活かすことができない、あるいは伸ばしてあげることができなかったら、それは自分(社長)の力量不足です。

もし仕事ができなくて相手にイライラしてしまったら、それは人間としての器が小さいってことですね。まあ、私も日々研鑽中ですよ。」

 

 

まとめ

もしあなたが、上のような社長に「創業メンバーとして一緒に働かないか」と声をかけられたら、私は迷わず挑戦してみることをお勧めする。

自分に右腕が務まるかどうか、挑戦する前から能力なんて気にする必要はない

魅力的な社長があなたを誘ったということは、あなたにも同等の魅力があるということ。ビジネスパートナーとして、誰よりもあなたに信頼を置いているということだ。

 

起業ブームの今、カリスマ性を持つ起業家が注目されがちだが、成功の裏には必ず参謀が存在する。No.2を極めてみるというのも素晴らしい道ではないだろうか。

 

 

 

−筆者−

大島里絵(Rie Oshima):経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールに渡星し、現地で採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのち独立。現在は「日本と世界の若者をつなげる」ことを目標に、フリーランスとして活動中。

個人ブログ:U to GO

 

 

高知の人が上京すると必ず持ってくるお土産。芋けんぴって知ってる?

初代金次郎のこだわりがそのまま宿る、昔ながらの芋け
んぴ。芋の鮮度、金次郎厳選の最高級油と砂糖だけで作
る特撰のけんぴのうまさを実感していただけます。

芋と砂糖と油だけ。創業以来、ずっとこの信念と製法を
貫いて来た芋屋金次郎を代表する芋けんぴです。国内契
約農家産の芋を最高級のなたね油と米油をブレンドした
金次郎油で揚げ、精度の高いグラニュー糖の糖蜜をかけ
ました。自然の原材料すべてが特撰です。コガネセンガ
ンという品種の大きな芋をまるごと使っています。

「会社は成果を正当に評価してくれない」という不満の原因は何なのか

「給与に不満がある」人は多い。転職サイトDODA(デューダ)によると、2015年上半期の転職理由ランキング第3位だ(実感値では第1位だ)

(参照 https://doda.jp/guide/reason/2015first/

 

給与に関しては口に出してはいけない空気があり、表立っては話題にならないものの、会社にとっても社員にとっても関心の高いトピックスである。そこで今回は、評価(=給与)について書いていく。

 

 

☆★☆★☆

 

 

会社に雇われて働いていると、「評価」という曖昧なものが、「給与」というわかりやすい形に反映され、返ってくる。

 

評価なんて人間のするものだから、完璧なものではない。不満を抱く人がいるのは当然だ。不満には次の2パターンがある。

 

 

A:成果を出しているのに、正しく評価してくれない

成果に対し、正しく評価されることもあれば、誤って評価されることもある。

スクリーンショット 2016-03-22 7.37.27

成果を評価されるためには、「成果を出す」ステップをクリアし、かつ「その成果を正しく評価してもらう」ステップもクリアする必要がある。2段階方式だ。

成果への評価(=給与)に対して不満を抱いている人は、1ステップをクリアしていながら、2ステップで躓いているケースが多い。

 

1ステップは自分の努力でどうにかなりそうなものだが、2ステップは評価者次第なので、努力ではどうにもならない部分も少なからずある。そのため、「自分はこんなに頑張って、こんなに成果を出したのに、評価してくれない!」という不満を抱くことになる。

 

 

 

 

B:評価の基準に不満がある

転職をする人に、転職理由を聞いてみたことがある。

「なぜ転職するんですか?」

「会社が正しく評価してくれないからだよ」

そう言って、詳しく説明してくれた。どうやら、評価の基準に不満があるようだ。

 

評価の基準は3パターンある。

1:時間を見る

2:成果を見る

3:時間あたりの成果を見る

 

「会社がどれを基準に評価しているか」と「自分がどれを基準に評価されたいか」が一致していれば、評価が高かろうが低かろうが、ある程度納得はできるだろう。

しかし、一致していないと、高い評価を得ている時は、高評価への満足感から納得できない気持ちは生まれないだろうが、思うような評価をされなかった時に、「納得できない」という不満が一気に爆発する。

 

わかりやすくするために、次の3人を例に挙げる。

Aさん:5時間で150の成果を出した(1時間あたり30の成果)

Bさん:15時間で300の成果を出した(1時間あたり20の成果)

Cさん:20時間で200の成果を出した人(1時間あたり10の成果)

 

時間を見る会社は、Cさんを高く評価する。

「いつも遅くまで頑張っているね!」

 

成果を見る会社は、Bさんを高く評価する。

「たくさん貢献してくれているね!」

 

時間あたりの成果を見る会社は、Aさんを高く評価する。

「効率的でコストパフォーマンスが良いね!」

 

Aさんには、Cさんを高く評価する会社は合わない。だから、転職する。こんな説明だった。なるほど、そもそも基準が違うのだから、どちらかが基準を変えない限りはずっと平行線なのだろう。

 

 

 

 

また、別の人と「時間で評価すること」について話し合ったことがある。

「たくさん働いた方が評価されるものなんでしょうか」

「長時間労働のこと?」

「そうです。残業したり、休日出勤したりする人の方が評価されやすいんですか」

「俺は長く働けば良いってものでもないと思っているけど、時間で評価する人も世の中には一定数いるだろうね」

「そうなんですか・・・・・・」

「遅くまで残っていたり、休日に来ていたりすると、とりあえず“頑張っている印象”は与えられるでしょ。成果を正しく見ることができる人なんて限られているし、結局はそういう“印象”で判断されることが多いのも事実だよ。

それを知った上で、評価されるため(“印象”のため)に長時間働くのも戦略の1つだし、そんなことのために時間を使いたくないと思うのも自由。こういう事実を知った上で、自分はどうしたいか、戦略的に選べば良いんだよ」

 

あとで文句を言わなくて済むように、「戦略的に」働き方を選んでいきたいと思った瞬間だった。

 

 

☆★☆★☆

 

 

ではまた!

次も読んでね!

 

 

【著者プロフィール】

名前: きゅうり(矢野 友理)

2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。

著書 

Twitter:@Xkyuuri

ブログ:http://kyuuchan.hatenablog.com/「微男微女」

 

なぜ会社はダメな管理職を「降格」しないのか。

一般的にリーダーをヒラ社員に戻したり、部長を課長にしたりする「降格」が行われている会社は少ない。

降格することが本人のプライドを傷つけたり、ヤル気を損なわせたりすることを経営者が危惧するからだ。

 

 

しかし、中にはこれをうまく使っている会社もある。

あるテクノロジー企業では「降格」を人事制度の一種として普通に用いており、社員からも普通に受け止められている。

なぜ彼らは降格をうまく使うことができているのか。

 

 

 

 

その会社の経営者は30代半ばである大手企業から独立し、起業したやり手だ。

 

彼は独立する前、大手企業で働いている時、常にこう思っていたという。

「有能な管理職が少ない、なぜ、あれほど多くの無能な上司が上に立っているのか?上が入れ替われば、もっと事業はうまくいくのに」

 

彼は社内で「できる」とされる役員に、この質問をぶつけたという。するとこんな答えが返ってきた。

「うちは年功序列だからな。必ずしも有能な人が上に行くとは限らないさ。」

彼は食い下がった。

「では我慢しろってことですか?」

 

すると役員は答えた。

「問題は二つ。一つ目は他に適任者がいるかどうか。そしてもう一つの問題は降格した後に、彼らをどうするか。……クビにするかい? まあ、それもアリかもしれないが。」

 

彼は言った。

「今の部長は仕事をしていないじゃないですか。それと、クビにする必要なんてありません。今やっている仕事の内容にあった地位にすればいいだけです。」

役員は笑った。

「そうだな。そのとおりだ。お前が社長になったら、それをやるんだな。」

 

彼はそれを聞いて、独立する決心をしたという。

ありがたいことに、その役員は

「お前みたいな奴は、独立した方がいい。頑張れ」

と応援してくれ、仕事まで出してくれた。

 

 

 

独立後数年たち、彼のがんばりで会社は軌道に乗りつつあった。

 

社員も30名程度と増え、「そろそろマネジャーが必要だ」と彼は考えた。

だが、彼は前職の管理職に対する強い不満を思い出した。「有能な人物しか、管理職にしてはいけない」と、彼は考え、その時点で最も適任だと思われる人物にマネジャーを任せた。

 

管理職を作って1年目は全員が成果を出した。だが2年目、3年目ともなると、徐々に管理職の中でも差がついてくる。彼はすぐに、成果を出せてない、能力が足りないと目されるリーダーを降格し、ヒラ社員に戻した。

 

ところがその後起きたことは衝撃だった。

降格されたリーダーは会社を辞め、他の社員までもが不満を持つようになった。「横暴な経営者だ」「人の気持ちを全くわかっていない」との批判も耳に入ってきた。

正確に言えば、中には「良い人事でした」という人もいたのだが、多くの人が「間違った人事だ」と感じたのだった。

 

 

「なぜ皆、成果を出せないリーダーを降格させることにたいして不満を持つのか」

と、彼は不思議だった。

またさらなる衝撃として、「私も辞めたいと思います」と成果を出しているリーダーまでもが会社を辞めたい、と言ってきたのだ。

 

彼は途方に暮れてしまった。結局のところ、人事に関しては何をどう動かしても不満が出るのだ。

だが、彼は諦めなかった。

 

彼は、人事制度を再設計することにした。今までの人事上の「常識」と言われることをいったんすべて白紙に戻し、ゼロから考えなおすことにした。

事例を調べ、他社の経営者の話を聞き、社員の批判に耳を傾けた。

 

 

 

 

そしてあるとき、彼はふと、

「なぜウチで降格があった時、本人だけでなく他の人物も不満を持ったのだろう?」

という疑問について考えた。

 

彼は長いこと考えぬいた末、

「これは合理的、というよりも感情が優先されているのではないか。すなわち「可哀想だ」という感情、「降格されて恥をかかされた」という感情、そして「自分もそうなるのでは」という恐怖が、波及したのではないか」

という一つの結論にたどり着いた。

彼は理解した。「人事は、合理性だけで考えてはダメであり、人の感情に十分な配慮が必要である」と。

 

すると、次は解決策が必要だ。彼はこう考えた。

「管理職を固定的なものにすると、それは「身分」とみなされる。身分を剥奪すれば、当然のことながら感情的に反発するだろう。なにせ人間は既得権を手放すことが苦手だ。

したがって、管理職を「身分」ではなく「プロジェクトリーダー」のよう一時的なものにすべきだ。」

と彼は考えた。「そもそもウチのように変化が激しい業界では、「事業」や「部署」すら固定化すると危ない」と彼はいう。

 

 

結局、彼が会社で採用した制度は以下のとおりである。

 

まずは「部長」「課長」などを全て廃止、すべての役職を「プロジェクトリーダー」と統一した。そして全てのプロジェクトリーダーに「任期」を設定した。

自薦他薦は問われない。自薦他薦のあった中から、経営者と役員が、望ましいと思われるリーダーを選定する。

 

任期が終わるまではどのような成果であっても責任は問われない。全てが「自分の責任」において成される。また「リーダー手当」はかなり大きい額とし、リーダーという職に対して適性な対価を支払うようにする。

 

 

この方法を採用すると、会社は様変わりした。

・リーダーが固定でないので、事業の成長と変化に応じ、適切なリーダーが選定される

・特に女性がライフステージの変化によって「働き方」を柔軟に選べる

・既得権が、定期的に見直される

・「身分の安定」を求める社員が去り、実力に自信のある社員が残る

・時代に合わせた最適なスキルを持った人間がリーダーとなる

・リーダーが評価者となるので、「現場の仕事を知らない人が評価する」ことはなくなる

 

 

そして、彼はある一つの本質に行き当たった。

それは「会社の中に安定した既得権」を作ることが「悪」なのだと。挑戦心を失わせ、社員のヤル気を後退させ、能力開発を怠るようになる。

「機会均等」「常に逆転可能」をいかに作るか、が会社を活性化する本質だと。

 

 

この会社は「降格」という直接的な表現は使っていない。しかし「任期」を迎えると、自動的に管理職から解任されるという点では降格である。

 

一昔前は、会社の事業はそれほど流動的でなく、一人の管理職が永きにわたって活躍できた。だが、現在の企業は本質的に事業が流動的であり、脆弱である。また、求められる能力の変化が大きい。

会社内の「管理職」という制度も、それに合わせて変わりつつあるのかもしれない。

 

 

 

 

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(John Mueller)

 

 

営業は誤解されている。

能力の高い人にこそ、営業をお薦めしたいと思うのだが、新卒の中には「営業は嫌だ」という人が結構いる。

「なぜ営業はイヤなのか」と聴くと、ドラマやマンガの中で顧客にペコペコしている、ステレオタイプな営業のイメージがあるからだそうだ。

足を棒にして顧客を回る姿から「キツそう」という事を言う方もいる。

 

おそらく、それらは誤解である。

ペコペコしている営業は、むしろ「できないほう」の営業であって、営業の本質を正確に表してはいない。また、ただ何も考えずに足を棒にしてお客さんのところを回っても、まず注文はもらえない。

あれは、一部の営業の姿を面白おかしく取り上げているだけである。

 

 

営業活動は、間違いなく仕事の中で最も面白いことの1つだ。だが逆に、見方によっては最もつまらないことの1つでもある。

なぜか。

それは、営業が個人の能力や努力が反映されやすい仕事だからだ。当然のことながら、成果が出れば営業は面白く、成果が出ない活動は全く面白くない。

また、漫然とやるのと考えてやるのとではかなり成果に差が出る。1億円の売上を簡単につくる人もいれば、全く何も売れない人もいる。

 

そう考えれば、「プログラマーの生産性において、できる人とできない人の差が100倍ある」といった話があるが、営業はもっと大きいかもしれない。

 

 

 

では、営業の本質は何か。何をすれば成果が出るのか。基本的な考え方は

 

営業の成果 = 商品が良いか × あなたに魅力があるか × たくさん行動したか × (本人の工夫)

 

まず「良い商品は簡単に売れる」という事実がある。たまに「商品は関係なく、どんなものでも売れます」という人がいるが、それは商品が良ければもっと売れるのである。

多分、この世で最も楽で、儲かる仕事は「良い商品」の営業である。商談はハズむし、お客さんもニコニコ。こんな楽しくて、お金ももらえて、最高ですね!といいたくなる。

 

もし「オイシイ仕事」が欲しかったなら、迷わず、いい商品を持つ会社の営業、に応募すべきだ。

また、「売る商品を選ぶ権利」や「商品に口を出せる権利」が与えられているのなら、迷わずそれを行使すべきである。

なにせ「何が売れるか」は営業が一番良く知っている。

 

 

しかし、である。残念ながら「良い商材」は数が少ない。だからよく言って、多くの商材は「普通」か「ちょいワル」くらいが関の山である。

 

そこで営業は、次の「魅力的人物となること」に傾注するのである。

お客さんは商材の良し悪しの判定が難しくなればなるほど、一部の例外を除き「営業が信用出来そうか」で、買うかどうかを判断する。

「コンサル」や「教育研修」、あるいは「システム」など、無形のものは特にその傾向が強い。

 

そして、それの最たるものが「保険」である。保険は形がない、法的な縛りにより差別化しにくく、そして金融商品というわかりにくいものである。したがって「保険」は営業の良し悪しで売れ行きが決まると言っても過言ではない。

だから保険の営業パーソンは「人好きのする人物」「かわいがられる人物」が多いのだ。

 

 

さて、商品も平凡で、かつあなた自身も突き抜けて「人好きのする人物」でないとしよう。その場合は「行動力」で差がつく。

先日の以下の記事にも書いたとおり、「継続して行動すること」が得意な人は殆どいない。

「つまらない仕事」をあえて狙って継続しましたよ、という営業の話。

「いや、私はそんなに機転のきく方でもないし、学歴もいいわけじゃないのでね…まともに社内で競争しても、多分出世できなかったと思うんです。」

「なので、私は敢えて「頭のいい人達がやらないこと」をやろうと思いましてね。……いや、たいしたことじゃあないですよ。単純です。「つまらない仕事」をあえて狙って継続する、ってだけなんです。」

たしかに彼は特に好かれるタイプでもないし、扱う商品も平凡だ。だが、彼の愚直な行動は、非凡な結果を生み出した。

手紙を書いたり、電話をしたり、お客さんにおみやげを持って行ったり、そう言った細かいことの積み重ねで結果が大きく変わる。

 

 

さて、商材も普通、特に好かれるタイプでもなく、行動量にも自信がない……という八方塞がりの人はどうすべきなのだろうか。もう営業としては絶望、向いていないのだろうか。

実際にはそうとも言い切れない。後はカッコ書きにしてある「本人の工夫」次第となる。

 

例えば、ある営業は自分なりに「業界分析資料」を作って、お客さんの仕事を手伝っていた。

例えば、別の営業はお客さんの「棚の陳列」を手伝って、感謝された。

例えば、お客さんと「ゴルフ」「釣り」「飲み」を一緒に楽しくやることで仕事を貰う人がいた。

 

つまり、営業の本質は「自分の得意技を顧客のために活かすこと」に他ならない。すなわち一種の「自己実現」といっても良い仕事だ。

 

 

学生の中には「自己実現したい」という方も数多くいる。営業はその一つの選択肢としてとても良いのではないだろうか。

 

 

 

 

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(Francis Toms)

 

 

2103年、AIが社会の隅々に入り込み、人は労働する必要がなくなっていた。

2103年、AIが社会の隅々に入り込み、人は労働する必要がなくなっていた。政治は高度なAIに取って代わられ、大半の資源はAIによる最適配分がなされていた。

 

———————-

 

かつて「議会」は何に優先的に資源を使うか、全く決めることができなかった。少数だが声の大きい団体が政治をかき乱し、多様な既得権の利害関係者が停滞を望むなど、マヒ状態に陥っていたからだ。

そのような状態の時には、早急な問題解決を求めた民衆はしばしば独裁者を誕生させ、戦争が起きた。

 

 

人は戦争と政治に疲れていた。

そんな中、一つの企業が「AIによる、議会における意思決定の補助」を申し出た。世界平和のために計算資源とデータベースを無料で開放しよう、という試みだった。

 

歴史的に人類の行ったあらゆる意思決定をディープラーニングによって学習させ、都度「最適」となるような意思決定を常に補助する、という触れ込みであった。

「データに基づく政治を」というスローガンが設定され、政治家や官僚が作成する法案の効果、支持率などがAIにより予め計算された。

 

初期の頃は効果に懐疑的な政治家も多かったが、経済分野で次々と優れた意思決定を行い、スピードを早めるAIの提案する「法案」は、徐々に人々の信用を勝ち得ることに成功し、警察、司法、教育、福祉分野に進出、ついにはあらゆる分野にAIの補助が適用されるようになった。

 

 

そして2089年、ついに代議制を廃止する国が出現した。政治の腐敗と権力闘争に呆れた民衆は、「決めてくれる機械」が公平に世の中を動かしてくれるなら、とAIによる全面的な法案決定を受け入れたのだった。

 

もともと政治家に複雑な法案を作成する能力はほとんど無く、官僚も複雑化する一方の法律にAIなしに対応することは難しくなっていたため、彼らは最後の砦であった「最終的には人間が法律を決める」という作業を放棄し、「機械が法律を決める」ことに合意した。

そして、それを皮切りに、遂には主要国のほとんどはAIによる法律作成を全面的に受け入れるようになった。

 

と言っても、人類は全てをAIに委ねたのではない。人類はAIと共存する道を選んだ。

年に数回、個人別に作成された100問程度のアンケートに人々が回答し、結果ををAIが分析して最適な法案と資源配分案を作成をする、という直接民主制に変わったのだった。

 

代議制は廃止され、民衆は直接自分の意志が反映されるようにアンケートに回答する。アンケートへの回答権は6歳になるとと同時に与えられ、これらは「ビッグデータ直接民主制」と呼ばれた。

 

 

 

 

AIにより解析されたビッグデータは、新法案の作成、現法案の幾つかの修正と、資源配分案の編成を行い、各種省庁に通達される。

各種省庁には個別のAIが設置されており、その法案と資源配分案の通過をうけ適切な行動計画を設定する。

 

その一部は機械化された工場で生産がおこなわれ、その一部は研究施設に回され、あるいはその一部は新たな施設の建設に割り当てられる。ここに通貨は介在しない。

通貨はあくまで私有財産と市場経済を円滑にするためのツールであったため、私有財産が意味を失い、市場経済が消えた今は無用の長物となり、通貨の流通は終わりを迎えた。また市場経済の終焉とともに「企業」も消えた。

 

 

企業のかわりに立ち上がったのがAIによる「プロジェクト」だ。

有権者のアンケートから「ニーズ」を発掘したAIは、解決の優先事項が高いと見るとそこに、各種自然資源、計算資源一時的に大量に投入する。これが「プロジェクト」である。

 

この制度が整備されたおかげで、世の中から「ムダな物」がほぼなくなった。あらゆるサービス、物品はAIが正確な需要予測を行うため、適切なタイミングで入手できるようになったからだ。

あらゆる物品は作りすぎず、少なすぎず、そして寿命を迎えればすみやかに生産が止められ、プロジェクトも終了した。

 

 

資源の最適配分が成されるため、食料の廃棄や資源の無駄遣いが極限まで抑えられている。そのため、石油をはじめとする世界の天然資源の利用量はピーク時の100分の1程度と激減した。

したがって、殆どの人は支給される資源だけで一生を何一つ不自由なく暮らすことができる。一部AIの恩恵を受けていない地域に貧困が残っているものの、地球上の殆どの地域から貧困とスラムが消えた。

マルクスが生きていれば「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」を現実にしたことに驚くかもしれない。しかし、彼の描いた革命を経たわけではなく、それを創りだしたのはAIであった。

 

 

意外にも「労働」は消えなかった。ただし、労働の目的は生活の資を得るためではなく、その殆どが「ムダ」を楽しもうという、一部の人間の嗜好によるものだった。

それはかつて「趣味」と言われた領域だ。

どんな場所にも「ムダがないことに耐えられない」という種類の人間がいる。彼らは主に創作活動と、研究活動に時間を投じた。

 

AIがそのようなムダを許さなかったか、といえば、そうではない。

また、AIも一定量の「無秩序」「ランダム性」を生み出すために彼らを利用していた。AIの学習によれば、計算不可能なパターンがしばしば、大きなイノベーションを生み出すことがある。

 

したがって「一定量の無秩序」を持続的に生み出すために、一定数の「ムダを生み出す人々」のためにAIは資源を割いた。

そこには特に成果設定もなければ、期限もない。ただし「生きている間に偉業を成し遂げたい」という人間は一定数おり、AIにとってデータの蓄積がない「知識」の周辺における創作活動と研究については、人間の輝く余地が残されていた。

そして、しばしば彼らの中にはAIの豊富な計算資源を活用し、科学技術や芸術、文学、音楽などにおいてAIとのコラボレーションによって大きな業績を上げる人物が出現した。

 

 

 

 

また、政治が消え、企業が消える世界ではあらゆる種類の「娯楽」が次々に提供された。

各人に配布されたAI端末は、個人の嗜好を知り尽くしており、フィードバックを送れば、常により魅力的な新しい物語がAIより提供された。

中には人間が創りだした娯楽を敢えて好む懐古主義者もいたが、一人の人間が持つ有限の知識に比べ、AIの持つ知識はほぼ無限と言っても良いものであり、多くの場合はAIの創りだした物語が好んで消費された。

 

 

だが、もっとも活発になったのは「宗教」という名の娯楽である。

世の中が最適化されればされるほど、労働が無くなれば無くなるほど、宗教こそが「生きる意味」を最も分かりやすい形で提供する。

面白いことに、ほとんどのマスメディアは「宗教化」した。あるゆるメディアが生きる意味について連日報道するのだから、ある意味これは当たり前の話であった。

 

「私はなんのために生きるのですか」に対する回答は宗教化したメディアが与えてくれた。

 

 

こうして、人類は政治と経済を失い、労働は趣味に、メディアは宗教に変わった。AIの出現は、人間の価値観を根本から変容させたのであった。

 

 

 

 

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(GLAS-8)

 

The very basic rules: Do not work with people you feel you do not with them

You never can perfectly get along with everybody at work. It is inevitable that you find difference in the way of thinking, in the way of complete a job or under many other circumstances and start feeling uncomfortable and awkward to work with someone.

 

Most importantly, if you have to work with someone you feel awkward around him/her, you will be stressed out heavily. If a person sees his/her work as just the way to earn for living, it would be difficult for the person to co-exist with someone who seeks to fulfill his/her dream at work.

 

One of the most common troubles youth baseball teams have is a conflict between members who want to win and those who merely want to enjoy playing games. The same story applies to a company.

Then, what should you do? I think there are two ways to face the situation.

 

Believing conquering the difference or awkwardness will grow oneself, group A tries hard. On the other hand, group B regards the effort as a waste of time.

 

I agree with Group B.

 

Why? It is because I think “pushing yourself to build an amicable relationship with whom you feel uncomfortable to work with” is essentially useless. The merit never deserves the pain.

I know some would say it is simply the avoidance from a torture, but I still stick to the way of thinking.

 

I had gone through a lot of difficult scenes at various companies and found out a truth. Working with someone we feel “awkward” is simply a waste of time rather than an opportunity for growth and development.

 

Here is the thing. Feeling awkward is not because a person tells us something uncomfortable. We surely can accept severe comments on us as long as we feel a person is quite right. We never find legitimacy in somebody’s statement if we know he/she is not trustworthy.

 

The longer we spend time with someone, all of us, even children, can intuitively judge whether the person is reliable or not.

 

If you feel uneasy being with somebody, it is because you are picking up a signal that tells us you should not trust him/her, so there is little chance of removing the anxiety with efforts no matter how hard you try.

 

You do not need to reluctantly work with those who you feel uncomfortable or unreliable being with. It is not a matter of patience but the difference in philosophy or way of thinking. In the end, the sense of discomfort never goes away any ways.

暗黒面に堕ちた会社員たち

仕事をしていると、「あ、この人は……堕ちた人だ」と思う時がある。
力と引き換えに、色々なものを捨てた人たちだ。

権限という強大な力を得た人は、それを制御する力もまた身につけなければならない。

それは倫理観であったり、弱者への優しさであったり、周囲への配慮であったりと様々だ。

 

下はそんな暗黒卿たちの実話である。

彼らは、その場では絶対に反論されないことを知っており、その支配力をつかって人を操るのだ。

 

 

1.部下を毎日詰めまくる元トップ営業マン管理職

「受注取るまで帰ってくるな!」

「営業ってのはな、出待ちでも泣きついても脅しても注文をもらうんだよ」

「鬱にならなきゃ、仕事じゃないだろう」

 

2.絶対に無理な目標を掲げる本部長

「できない、と思うからできないんだ!いや、むしろ達成できなくてもいいんだよ!」

「目標は高ければ高いほどいい」

「低い目標だとやる気がでないだろう」

 

3.子供ができたと報告をすると嫌がる上司

「何で妊娠してんの?どんだけ悪いことかわかってんの?」

「……ふー。あたしの仕事が増えるじゃないの。」

「いいね、休めて。」

 

4.どんな案を出しても怒って突き返すリーダー

「いつまでたってもおまえは半人前だな。」

「オレはな、昔の上司には突き返されても突き返されても持って行ったんだよ。」

「はい、やりなおし!」

 

 

5.三度の飯より説教が好きな直属の先輩

「オレの若い時はな2,3日徹夜してやったもんだよ…。」

「説教で言ってんじゃないんだよ。お前のためを思って言ってんだよ。」

「まったくゆとり世代は…」

 

6.協力会社、納品業者に過酷な対応をする担当者

「謝っただけで済むと思ってるのか、どうしてくれるんだ。誠意を見せろ、誠意を」

「上司を呼べ!お前なんかと話すつもりはない。責任者はだれだ?」

「おたくを使うんだから…わかってるでしょ。」

 

7.「あいつは夜遅くまで頑張ってる」と喜ぶ経営者

「皆も見習うように」

「ワークライフバランスとかぬるいことを言っているから、仕事ができないんだよ」

「朝5時にメールしてくるぐらい、頑張ってる。」

 

8.「秘密は守ります」と言っておきながら相談内容をリークする人事部

「会社全体のことを考えてだから……」

「その人のためにもなることだから…」

「こいつは危険分子だな」

 

9.「これタイムカード切ってからやらせればいいじゃない」という賢い上司

「利益貢献だから」

「半人前のお前は、働かせてもらえるだけありがたいと思いなさい。」

「残業代?残業代ってのは、きちんと仕事したやつだけがもらえるんだよ。お前のは遊びだ。」

 

10.自己都合退職って言う形にして欲しいんだけど、という上司

「早く言質をとりたい。」

「お前は「クビになりました」と言って回りたいのか?」

「経歴に傷がつくぞ」

 

 

 

 

権力をを持っても、正しく使えなければ暗黒面に堕ちる。

会社は人間の本質が試される場でもある。

 

 

 

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※1

 

 

Sébastien Bertrand

 

YouはJapow!を知っているか?

「ニセコに外国人が大挙して押し寄せて来ている」。

という話を聞いたことがあると思います。 

今日本のスノーリゾートは世界中のコアなスキーヤースノーボーダーにとても注目されてます。

 

例えばGoProのプロモーションビデオでニセコがパウダースノーの聖地として紹介されています。

数年前Patagoniaのプロモーションビデオにも北海道が特集されました。

オーストラリア人や中国人だけではありません。スノーリゾートの本場アルプスがあるイタリアやフランスからも来てます。ただし来ているのはある特定の場所に集中しています。私の知る限りニセコと白馬がダントツに多いのです。

 

 

ニセコの良いところはその雪質はもさることながら、比較的標高の低い1000m以上からは森林限界(木が生えることができない地域)となっていて、そこからニセコアンヌプリ頂上(標高約1300m)までのアクセスが容易なことです。

ニセコにはニセコルールと呼ばれるコアなスキーヤースノボーダーには有名なルールがあります。ニセコアンヌプリ頂上は管理区域外ではありますが、スキー場のコンロール化のもと自己責任で登ることができ、ゲレンデまで一気に滑り降りることが容認されています。

よくコアや人々が口にする「山全体を滑ることができるんだよ」という形容がピッタリの山なのです。

(写真はニセコアンヌプリ頂上。左奥にみえるのは羊蹄山)

 

 

白馬の良いところは、雪が多いことはもちろんのこと、北アルプスをバックに急斜面が多いことです。

特に八方尾根スキー場は、日本でも有数の滑りやすい急斜面をたくさん持っています。兎平、黒菱といったコースが有名です。今年からは通称ウラ黒と言われていたゲレンデ区域外だったところが開放されました。

白馬の本当の魅力はその背後にある広大なバックカントリーです。こちらはニセコとは違い、奥が深くて急斜面、簡単には入れない場所です。入念な準備、装備を整えた人のみ入ることができるエリアです。その人たちにとってゲレンデトップは入口に過ぎないのです。

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(写真は八方尾根スキー場兎平コース)

他にも、北海道の旭岳、白馬コルチナスキー場、野沢温泉などに多くの外国人が押し寄せてます。

それらのいづれも特徴は、豊富な雪、いい斜面とゲレンデ外(いわゆるバックカントリー)への容易なアクセス、さらに麓の街を含め食べ物がおいしいしいところです。

 

 

今年、2月中旬に白馬に行った時にペンションのオーナーが興味深いことを教えてくれました。

今では、宿泊者の半分以上が外国人。どうやってお客さんを呼んでいるんですか?と聞くと、エクスペディアホテルズドットコムなどに登録していると続々と来るとのことでした。

今はそういう時代なのです。特に英語ができる人(できなくてもそれに抵抗がない人)は観光協会や旅行代理店に頼らずに自ら上記のようなグローバルサイトに登録して、グローバルに客を呼んでいるわけです。かくいう私たちも、ブッキングドットコムからそのペンションに直接予約したのです。

 

それでも登録するだけで、なぜ外国人がじゃんじゃん来るのか、そんなおいしい話あるか?

日本は世界でも有数の…有数というかダントツ世界一の豪雪地帯なのです。特に日本の特別なところは、人が日常生活をしている地域に大量に降るということです。(世界一の「豪雪国」、日本の現実 ナショナルジオグラフィック)アラスカの山奥、極寒のスカンジナビア、僻地のカムチャッカで雪が降るのとは違うのです。

それに加えて最近は日本自体がブランド化されていて、とびきり安全で、信じられない程清潔で、しかも食べ物がおいしい国と外国人に認識されています。

そうなんです。メッチャ雪が降るけど、人が普通に住んでいる街があって、そのすぐ近くで滑ることができる。しかも超安全で綺麗な国日本で!円安だのインバウンドだの言われてますが、もうクールジャパンどころか、そういう人たちにとってはミラクル日本くらいに思われているのです。

そして日本に来た外国人は、敬意を込めてそれをこう表現するのです。↓

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「Japan」+「powder snow」が合体して「Japow」です。今ニセコや白馬でめっちゃ流行ってます。マジです。たくさんの外国人が「#Japow」(←インスタグラム)と叫んでいるのを聞きました。まだ日本人の多くが知らない、世界で流行っているEnglish in Japanなのです。

 

スキー場が衰退?若者が来ない?地元の人たちはそれどころじゃないです。いい雪といい斜面探しに命懸けてる(つまり金に糸目つけない)人たちがニセコや白馬にたくさん来てるんですよ。(その中には自分も含まれている)

「あー、ついに見つかっちゃったよ」。

自分だけが知っていたクワガタが採れる木を、隣の小学校のヤツに見つかった気分です。

(おわり)

 

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成果を出すにはどうしたら良いのか?

知識労働者にとって、何よりの報酬は「仕事がうまくいくこと」ではないだろうか。

・自分が携わった商品が売れた

・開催したセミナーに人がたくさん来た

・自分の書いたものが沢山の人に読まれた

・大きな反響が得られるPRができた

そういったことが働くモチベーションを高め、更に大きな成果をだすことにつながる。

 

逆に言えば「成果はともかく、お金が貰えればいいよ」という人は厳密な意味での知識労働者ではない。

また、困らない程度にお金が得られても、うまくいかず、意味も感じられない仕事をやり続けることは彼らにとって苦痛を伴うだろう。

 

したがって全ての知識労働者にとってもっとも重要なスキルは「成果を出すスキル」だ。金銭的報酬も、社会的地位も、将来の選択肢も、すべて「成果を出すスキル」の有無によって決定される。

 

 

だが「成果を出すスキル」とは一体なんだろう。

新人や若手で「英語はできたほうがいいですかね?」や「論理的思考力が必須ですよね」と聞く方がいる。また「結局は地頭ですよね」といった極論を言う方もいる。

 

だが、それらは恐らく間違いである。成果は知識や頭のよさ、技術の有無などから産み出されるものではない。

学校のとき成績優秀だった人物が、社会に出て何も成し得ないという事例が数多いのはこのためだ。

 

 

そうではなく、成果を出すスキルの本質は「継続」と「改善」にある。これらは極めて簡単なことで、やるべきことはわずか9つのステップで示すことができる。

ビジネスにおいても研究活動においても、およそ知的労働というものはこのステップでしかありえない。

 

1.成果を定義する

2.成果を出すためにやらなければならないことを決める

3.やる

4.途中経過を見る

5.「やらなければならないこと」が間違っていなかったか、途中経過を確認する

6.必要に応じて行動を見直す

7.ある程度の間隔で「成果の定義」が間違っていなかったか、確認する

8.必要に応じて成果の定義を見直す

9.成果が出るまで以上を繰り返す

 

 

勘違いしないでいただきたいのは上のステップは「努力しろ」と言っているわけではないことだ。

「継続と改善は、要するに「努力しろ」ってことでしょ」と短絡的に考える方もいるが、それは短慮というものである。

必要なのは努力ではない。必要なのは「どうやって努力を最小限にして上のプロセスを出来る限り継続するか」である。

 

タスクリストを利用したり、生産性に配慮したり、自らのモチベーションをコントロールしたりする事が必要なのは、すべて上のプロセスを継続するためである。

「頑張らなければならないから」ではない。

「知識労働者」という言葉を定義したピーター・ドラッカーは、「成果を出すために行った努力が少なければ少ないほど良い仕事をしたことになる」とはっきり述べている。※1

 

 

上に述べた成果を出すスキルは、「成果を出すために考えぬき、あらゆる手段を講じつづけるスキル」と言い換えても良い。

 

例えば営業の売上目標を達成したい、と思うならば、営業目標の「成果」について深く考える必要がある。

 

例えばこのような問いはどうだろう。

営業の「成果」とは何か?

これに「売上」と答えた方は成果について深く考えていない。

成果とは「企業の外」に発生するものだからだ。「売上」と答えた方は企業の中ばかり見ている。

そうではなく、企業の外に現れる指標である「リピート率」「顧客の満足度」「世の中へのインパクト」「シェア」などに着目しなくては成果とはいえない。

 

ウチの営業の成果は「リピート率」を上げることが本質だ、と定義できたら、リピート率を向上させるための施策をあらゆる面から考える。

事例を見たり、文献をあたって研究してもよい。成果をあげている人物にヒアリングしても構わない。

とにかく、あらゆる可能性を考慮に入れるのだ。

 

あとは「やる」だけである。これは純粋なセルフマネジメントの領域である。セルフマネジメントの技術は様々あるが、「頑張る」ことを重視する限り、成果はあがらない。

とにかく「継続」することを重視しなければならない。そのためには「タスク管理」と「タイムマネジメント」の技術が必須である。

 

そして、行動の後には見直しがある。行動の見直しから、時には成果の定義の誤りを認めなければならないかもしれない。

「リピート率」に着目しても売上が向上しなければ、「シェア」に着目し、特定の地域での販売活動に力を入れるなど、対策を講じる。

そして、これらを愚直に続けたものにのみ、成果という果実を得る機会が訪れる。

 

 

英語を話せるようになりたい、と考える人もいるだろう。

もっとやりがいのある職につきたい、と考える人もいるだろう。

もっと金銭的に報われたい、と考える人も多いだろう。

 

それらは全て「成果を出すスキル」を必要とする。

そして目標としたことをやりきった時、まさにそのとき、英語そのものや営業力そのものよりも「やりきる力」すなわち「成果を出すスキル」が身についたことを知るのだ。

そして、それを身に着けた人物は、間違いなく成功する人生を歩むに違いない。

 

 

 

 

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※1

 

y kawahara

 

「仕事の意味なんて考えずに働け」という言葉への納得感と違和感。

仕事の意味を考えることに対し、2つの意見がある。

1つは「仕事の意味を理解して本質をつかむべきという意見。

もう1つは、「意味を考えるより、目の前の仕事にがむしゃらに取り組むべき」という意見だ。どちらもそれぞれに正しさがある。

 

喩え話をしよう。

ある部下と上司の会話だ。

 

部「この仕事、やる意味あるんですか?」(意味なんてないでしょ)

上「意味? そんなこと考えなくてもいいんだよ」(さっさと働けよ)

 

部「考えることを辞めるなんて、思考停止じゃないですか!」(反発)

上「思考停止とはまた違うんだよ。とにかく今は、与えられた仕事を一生懸命やってほしいってこと!」(伝わってくれ)

 

部「でも、意味のない仕事ならやる必要ないですよね。無駄なことに時間を費やすなら、もっと有意義な、優先順位の高いことに時間を使った方が、費用対効果が高くて良いと思います!」(食い下がる)

上「今やっている仕事の意味は、何年かあとになってわかるものなんだよ。既にたくさんの経験をしている先輩が、必要だと思って仕事を割り当てているのだから、意味は当然ある。でも、それを今のあなたが理解できるとは限らない」(諭すように)

 

部「なるほど・・・・・・?」(少し納得!?)

上「そう、意味があるから仕事として与えている。だから、とにかく今は一生懸命働いてくれればそれでいい」(畳み掛けるように)

 

 上司は部下に仕事の意味を語ることはしなかった。ただ、「意味はある」ことと「今はわからない(あとになってからわかる)」ことを伝えていた。

 

 

働いている人なら誰しも一度は「この仕事にどんな意味があるのだろう」と考えることはあると思う。全く意味のない仕事なんてない。

ただ、同じ仕事でも、その意味の捉え方や理解度は人によって異なる。ある人にとって意味のある仕事が、別の人にとっては無意味に感じられる仕事だったりする。

 

 

そういえば、かの有名なスティーブ・ジョブズさんはこんなことを言っている。(2005年にアメリカのスタンフォード大学の卒業式でおこなったスピーチ)

Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect themlooking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in yourfuture. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. Thisapproach has never let me down, and it has made all the difference in my life.”

“繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。

だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。

私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。”

(英文引用:http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

(翻訳引用:http://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/

 

 

「点」と「線」。思い当たる節はたくさんある。

 

入社してすぐ、部屋の内見用の照明を買うという役割を先輩から与えられたことがある。

小さな仕事だが、小さなことにも躓くのが1年生。「限られた予算であること」と「色や明るさの要望」を考慮して照明を比較し、選ぶ必要があった。だが私は比較が不十分なまま、「これ!」と選んだ。

結論から言うと、最終的に選ばれたのはその照明だった。でも、先輩は「なんでそれなの?」と聞いてくる。その質問に、答えることができなかった。当たり前だ。充分に比較していないのだから。そんな私に、先輩はこう言った。

 

「俺にプレゼンしてほしい。こういう理由でこれを選びました、とプレゼンして、納得させてくれ。」

 

先輩を納得させる材料を揃え、資料を作り、説明する。やっと買えた。小さな買い物に、ずいぶん時間がかかった。正直に言うと、その時心に残ったのは「徒労感」だけだった。

なぜなら、意味を理解していなかったから。私にとって、その仕事は「点」だった。でも、仕事は誰かを納得させなければならないことばかり。

 

 

そうか、自分だけが納得していても、ダメなんだ。

 そんな当たり前のことに、いくつもの「点」を経験して気づく。最近ようやく短い「線」ができてきた。

 

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ではまた!次も読んでね!

 

 

【著者プロフィール】

名前: きゅうり(矢野 友理)

2015年に東京大学を卒業後、不動産系ベンチャー企業に勤める。バイセクシュアルで性別問わず人を好きになる。

著書 

Twitter:@Xkyuuri

ブログ:http://kyuuchan.hatenablog.com/「微男微女」

 

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