「一年の計は元旦にあり」という。何かを始めるのならば、最初にきちんとした計画をたてるべきだ、という教えは正しい。
しかし、往々にして「何かを始める」ということは難しく、いつものごとく、「計画倒れ」ということが起きる。さらに、「何かを継続する」ということはもっと難しい。
ジョギングを始めよう。勉強をしよう。本を読もう。何においても、重い腰を上げることはつらいものだ。
だから、「計画」をたてる際には「何かを始めよう」と思っても、なかなかうまく行かない。それには気持ちを切り替える必要があるが、これは意外に難しい。惰性で行っていることを自覚することは意外に難しいからだ。
テレビなどは一番良い例である。「別に面白くもないのに、なんとなくテレビを見ている」ということは、どなたにも経験があるのではないだろうか。
といっても、気持ちを切り替えるには特別なことも意識改革も必要ない。いくつかのコツを知るだけで十分である。
1.スケジュールにはいくつかの効用があるが、「集中する」ということにおいてもスケジュールは高い効用がある。
スケジュールは「外圧」になる。スケジュールを作るだけでも集中力は向上する
2.必ずやらなければならない事は、友達か同僚と一緒にやる
友達も「外圧」となる。一緒にやると、よっぽどのことがない限り始めることができる
3.場所を変えることは高い効果がある
特に、カフェや図書館などで勉強が捗るのは、「それいがいにやることがないから」である。誘惑の多い場所を避けて、場所を変えよう。
4.1分だけでいいから、やってみよう。つまらなかったらすぐやめよう、と自分を説得する
クエンティン・タランティーノが俳優兼監督を行った映画のワンシーンに、「人の指を切る」という行為をホテルマンに無理やりやらせる、というシーンが有った。
ホテルマンは最初嫌がっていたのだが、「1分間だけ話を聞くだけで、100ドルやる。引き受けるかどうかはそれから決めれば良い」というタランティーノの言葉に乗せられ、1分間話を聞いた後、この役割を引き受けうることに同意する。
「人は、一旦始めてしまえば、惰性でそれを続ける」ことがよくある。